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ニュース&レポート

ナイスグループの環境戦略 環境方針の実践を通じて脱炭素社会の実現に貢献

 ナイスグループは、企業活動を通じて脱炭素社会の実現に貢献するべく「環境方針」を策定し、森林資源の適切な管理と循環利用、自社の温室効果ガス排出量の削減などに取り組んでいます。今回は、同方針に沿った当社グループの直近の取り組みについてご紹介します。

 適切な森林管理と資源の循環利用の促進  国産材の取扱量拡大に向けた供給体制の強化及び木材需要の創出

国産材の供給体制の強化 国産材取扱量が51万㎥に拡大

 ナイスグループは、農林水産省と締結した「国産材の利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」に基づき、国産材取扱量を2027年度に65.5万㎥とする目標を掲げるとともに、2029年度には75万㎥まで拡大することを目指し、供給体制の強化を図っています。

 2025年度は、グループ会社であるウッドファースト㈱の敷地にて建設を進めてきた徳島第2工場が竣工、稼働を開始しました。これにより、2025年度の原木投入量は約55,000㎥(前年度比1.7倍)となりました。加えて、紀州材を中心に国産ヒノキを専門として製材事業を手掛ける㈱かつら木材商店がグループに加わったことにより、2025年度のナイスグループの国産材取扱量は51万㎥(前年度比1.1倍)まで拡大しました。2026年4月には香川県の大倉工業㈱の新たな集成材工場が稼働を開始しました。ウッドファースト㈱が徳島スギを、㈱かつら木材商店が紀州ヒノキを同社へ供給し、生産された国産の構造用集成材を西日本エリアで供給する体制を構築しています。

 併せて、取扱量の更なる拡大に向けた取り組みも進めています。宮城県石巻市において木材の素材生産から製材、加工を行うほか、住宅用資材の販売、木造住宅の施工までを手掛ける㈱山大と業務提携契約を締結しました。プレカット事業の連携及び「宮城の伊達な杉」を含む高品質な国産材の安定調達を図ります。

住宅・建築物・暮らし領域で国産材需要を創出

 住宅  RIZWOOD®で住まいを木質化

 昨年6月より木質化リノベーションブランド「RIZWOOD®」の展開を開始し、中古マンション買取再販事業の強化を図っています。内装や下地など様々な箇所に木を用いることで、木の魅力を感じることができ、環境にやさしく快適な住まいを提供しています。

 建築物  非住宅の内外装木質化を推進

 グループ間の連携を通じ、非住宅建築物の木造化・木質化を推進しています。1月にオープンした「タリーズコーヒーロースター相模大野中央公園店」では、ナイスグループが設計・施工及び木材調達を担い、内外装木質化により居心地の良い空間づくりに貢献しました。

 暮らし領域  Gywood®で新たな需要を創出

 オリジナル木材製品「Gywood®」を活用した、建築分野にとどまらない暮らし領域での国産材の需要創出を図っています。今年度は、行政施設の会議テーブルや学校施設の学習机などにおいて、それぞれの地域産材を素材とした「Gywood®」が採用されました。

 環境に配慮した商品やサービスの推進  住宅の省エネ性能向上を通じたエネルギー消費量の削減を推進

エネルギー関連商品の提案強化 

 高性能サッシやエクステリアの取り扱いに強みを持つグループ会社の㈱セレックスとの連携により、取り扱い商材を拡充し、住宅1棟当たりの納材シェアの拡大に向けて取り組んでいます。

 また、昨年10月には、ナイスグループ全体での脱炭素化に向けた取り組みを一層加速すべく、主に太陽光発電システムの開発・販売を行っていたグループ会社「スマートパワー㈱」を吸収合併、ナイス㈱に環境エネルギー部を新たに創設しました。2025年度は、産業用を含めた太陽光発電システムの販売を通じて約3500t-CO2の社会の温室効果ガス排出量削減に貢献しました。

供給する住宅の省エネ性能を向上

 今期より当社が供給するマンションにおいて、ZEH-MOrientedを標準化しました。また、「ノブレス横濱鶴見ロイヤルテラス」では、高圧一括受電による再エネ化を実施し、約8,000トンに相当するオペレーショナルカーボンの削減に貢献しました。

 一戸建住宅では、2025年度に供給した住宅において、Nearly ZEHZEH Orientedを含めたZEH比率が74%まで上昇しました(前年度比35ポイント上昇)。

 引き続き、環境負荷の低減と快適な暮らしを両立する住まいを提供していきます。

 環境負荷の最小化  製造拠点の再エネ化と社有林保全で「カーボンマイナス」を実現

3期連続でカーボンマイナスを達成

 2026年3月期の自社排出量は、8,757t-CO2Scope13,468t-CO2Scope25,289t-CO2)となりました。社有林の森林吸収量11,189t-CO2が排出量を上回ったことから、2023年度以降、3期連続でカーボンマイナスを達成しました。排出量は前期より増加したものの、これは成長戦略に基づく積極的なM&Aにより算定対象範囲が拡大したことが主な要因です。本M&Aによるインパクトを除いた排出量は6,829t-CO22021年度比40.7%削減)となり、既存事業における削減は着実に進展しています。2029年度に自社排出量を2021年度比で50%削減という高い目標に向けて、脱炭素経営を更に加速させていきます。

主要な製造拠点の再エネ化

 グループ会社のウッドファースト㈱、ナイスプレカット㈱の全工場において、消費する全ての電力を実質再生可能エネルギーへ切り替えました。これにより、主要な製造拠点全7拠点での再エネ化が完了し、年間で約3,200t-CO2相当の排出量の削減が見込まれます。今後も調達から製品化までの環境負荷の「見える化」を図り、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

「ナイス津久井の森」に少花粉スギを植樹

 社有林「ナイス津久井の森」にて、社員による植林会を実施しました。花粉症対策となる「少花粉スギ」の苗木750本を植林し、社員が森林の循環や国産材活用の意義を学ぶ場としました。今後も森林の保全・育成を通じて環境意識を高め、社会課題の解決と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※ 全7工場の総電力消費量(年間約764kWh)についてロケーション基準(全国平均の排出係数 0.000423 t-CO2/kWh)を用いて算出した場合の年間CO2排出量(削減相当量)。