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ニュース&レポート

住宅設備機器・建材メーカー様 2026年各社の戦略(新春特別号別冊版)

          

       

 明けましておめでとうございます。昨年は雇用・所得環境の改善や大阪・関西万博の開催をはじめとしたインバウンド需要を背景に、景気は回復基調で推移しました。住宅業界におきましては、建築コストの高騰に伴う住宅価格や住宅ローン金利の上昇による住宅取得マインドの低下に加え、4号特例の縮小や省エネ基準適合の義務化の影響もあり、新設住宅着工戸数は前年を大きく下回る水準で推移しております。

 このような中、昨年4月に代表取締役社長に就任し、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画をスタートさせました。最大の強みである「天然木」を軸に、調達力、商品開発力、モノづくり力、マーケティング力を総合的に磨き、さらなる需要創造と収益力強化をめざすとともに、「人を基軸とした新たな成長の実現」を新たに掲げました。新しい人事制度の運用や教育体系の見直しなどを通じて、働きやすく、やりがいをもって働ける職場づくりを進めます。中長期的には、BCPを考慮した工場・倉庫のハード、システムのソフトの両面からの事業基盤の再構築や、森林破壊ゼロ・脱炭素・廃棄物削減に向けた取り組みも強化し、環境と地域社会に貢献し続ける企業をめざしてまいります。

「天然木」の可能性を最大限に引き出す

 資材が高騰し、住宅価格が上昇を続ける中、内装で差別化を図りたいお客様が増えており、当社の強みである突き板・挽き板を活用した中高級商品の引き合いは高まっていると感じています。戸建て住宅だけでなく、近年はマンションでも挽き板フローリングが採用されることが多くなりました。

 そんな中、本年は「ライブナチュラル スマートレイヤー for Dog」に力を入れていきます。4号特例縮小により床の貼り替えリフォームが建築確認申請の対象になるケースが増加しており、既存床を剥がさず施工できるフローリングへのニーズが拡大しています。本商品は既存の床暖房やフローリングを剥がさず、両面テープと接着剤で上貼り施工できる、業界初の「リフォーム用天然木薄型」フローリングで、厚みは3.9㎜。また、天然木の突き板を使用し、感触と耐久性を両立した塗装仕上げにより高級感と温かさにこだわるとともに、小型犬の足腰に負担がかかりにくいよう、適度な滑りにくさをプラスしました。もちろん犬を飼っていないご家庭でもご使用いただけます。

 これからも、「天然木」の可能性を最大限に引き出す「需要創造型企業」をめざしてまいります。本年もよろしくお願いいたします。


 新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 2026年の幕開けにあたり、国内外の情勢は引き続き大きな変化の中にあります。世界では政治・経済・社会情勢の不確実性が続きますが、当社は変化に迅速に対応できる強靭な経営基盤づくりに努めます。

 一方、日本国内では、高市政権の誕生により、経済安全保障や成長戦略といった新たな政策推進への期待が高まっています。

 特に、環境意識の高まりや省エネ制度の改定に向けた動きは、断熱・吸音材の製造販売を生業とする当社にとって、「追い風」と感じます。「人と地球の未来のために、快適環境作りに貢献します」という企業理念のもと、時代の要請に応えるべく、事業を通じ社会に貢献できるよう全力を尽くす所存です。

 変化の波に対し、当社は姿勢をぶらさず、メーカーとして最も大切な「供給責任」を全うするため、基本に忠実に、誠実に事業に取り組んでまいります。

 本年も、皆様のさらなるご支援とご協力を心よりお願い申し上げますとともに、皆様にとって実り多き一年となりますようお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

断熱新時代に向けた製品の開発と提供

 建築業界は今、環境意識の高まりや省エネ制度の改定により、大きな変革期を迎えています。2025年4月の住宅省エネルギー基準適合義務化、さらに2027年4月からの「GX ZEH」基準適用は、住宅の断熱性能向上を喫緊の課題としています。

 当社は、この要請に応えるべく、高性能断熱製品の開発に注力してまいりました。主力製品「アクリアαシリーズ」では、独自技術「アクリアTSα」が、密度28Kで熱伝導率λ0.032を実現し、高性能化と軽量化を両立。充填断熱材として高いポテンシャルを発揮します。

 さらに、革新的な真空断熱材「VIP-Build」は、わずか厚さ16㎜で熱抵抗値R=4.0という驚異的な性能を実現。新築の等級6・7仕様へのソリューション提供に加え、既存住宅の断熱リフォームにおいても、空間を犠牲にせず大幅な性能向上に貢献します。実際、昨年は「VIP-Build」を用いた等級7仕様の付加断熱住宅も誕生しました。

 当社は、これらの革新的な製品をもって断熱新時代をリードし、人と地球の未来のために、快適環境作りに貢献してまいります。皆様の変わらぬご支援を心よりお願い申し上げます。


 新年明けましておめでとうございます。2025年は食料品やエネルギー価格等の物価高が景気の下押し圧力となったものの、賃金上昇に伴う雇用・所得環境の改善等により景気には緩やかな回復傾向が見られました。住宅業界においては、国内の新設住宅着工戸数が一時持ち直す兆候を見せたものの前年を下回る水準で推移しています。このような事業環境のもと、当社では「人と自然の循環、共生の輪をさらに広げること」を経営の根幹とし、無垢材や省施工商品といった付加価値の高い商品を核に収益性を高めることで、事業を継続し持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 2026年の事業方針は、循環型の森林経営の継続と拡大です。山林経営から加工までの一貫生産体制によって生産した無垢商品や省施工商品といった高付加価値商品を販売して得た収益により、循環型の経営を継続することで、収益確保と再投資を通じた持続可能な経営の追求をおこないます。リフォーム・非住宅市場や海外市場の開拓も並行し、お客様に価値ある商品をご提案することで、事業基盤の強化を確実に進めます。引き続き皆様のご期待に応えられるよう、全社一丸となって取り組んでいく所存です。

上質なデザインブランドの発展と高品質な無垢材の価値向上

 事業方針を実現するため、2026年は特に以下の取り組みに重点をおいてまいります。

 第一に、上質なデザインブランド「WO Timeless standard collection」の発展です。WOシリーズは、上質で時代に左右されず、暮らすうちに味わい深く変化していくという新しい価値観を提供します。幅303㎜の一枚で迫力ある床材をはじめ、ドア、キャビネット、階段など一連のコンセプトで統一されたシリーズで、時間とともに味わい深く変化していくことが魅力のシリーズです。主要ショールームでの展示拡大を通じてさらに多くのお客様にご体感頂けるよう注力してまいります。

 また、国産材の利用推進と無垢材の価値向上に取り組んでまいります。一方で植林木の価値が十分に価格に反映されていないという課題に対して、高品質な植林木の価値を認めて頂けるような商品を開発しました。2025年4月には国産材の無垢フローリング「コンビットソリッドJ」を発売し、同年7月には当社キッチンブランド「スイージー(su:iji)」の樹種に国産材""を追加しました。森林資源の活用を通じ、森林循環と地域経済への貢献を目指します。


 新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

 当社は現在、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「EIDAI Advance Plan 2026」の達成に向け、グループ一丸となって諸施策に取り組んでおります。本年は計画の後半にあたる重要な一年であり、各事業活動のさらなる推進を図るとともに、最終年度における計画数値の達成に向けて、着実に歩みを進めてまいります。特に、人件費や運送費といった諸費用の高騰等による損益への影響を最小限に抑えるべく、全社を挙げて生産性の向上や経費削減に努めるとともに、お客様には適正な販売価格へのご理解とご協力をお願いし、製販一体となった取り組みを強化しております。

 住宅業界におきましては、住宅価格や住宅ローン金利の上昇による取得意欲の低下に加え、建築基準法改正による4号特例の縮小や省エネ基準への適合義務化などの影響が続いており、新設住宅着工戸数は低水準で推移すると見込まれております。このような厳しい環境下においても、当社グループはお客様にご満足いただける製品品質の維持・向上を図るとともに、資材の安定調達、製品の安定生産・安定供給に引き続き取り組んでまいります。

サステナブル経営の推進

 当社は中期経営計画において「サステナブル経営の推進」を重点施策として掲げており、その一環として「温室効果ガスの排出量削減」に取り組んでおります。木質内装建材および木質ボードメーカーとして、商品利用による炭素固定量の拡大をはじめ、サーキュラーエコノミーの実現、持続可能な社会の構築に向けた取り組みを進めております。

 その具体的な成果として、当社グループのENボード株式会社が新たに導入した連続プレス等の設備により製造された、高品質かつ環境に配慮したパーティクルボードを基材とするフローリング製品『Eグリーンフロア』を発売いたしました。『Eグリーンフロア』は、建築廃材や間伐材など、従来は廃棄されていた木質材料を主原料とするマテリアルリサイクル型製品であり、資源の有効活用とCO2削減を両立させた環境配慮型フローリングです。国産材や針葉樹合板とともに、南洋材使用からの脱却を図る選択肢の一つとして、森林保全への貢献と「循環型のものづくり」の実現に向けて、今後も取り組みを強化してまいります。

 本年も変わらぬご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


 新年明けましておめでとうございます。

 株式会社カネカは、化成品から機能性樹脂、発泡樹脂、食品、ライフサイエンス、エレクトロニクス、医薬品、医療機器といった幅広い分野でグローバルに事業を展開している総合化学メーカーです。「カガクでネガイをカナエル会社」として、世界を健康にするために、カガクの力でソリューションを提供し、社会と人々の願いをかなえていきます。

 脱炭素と高性能住宅への転換期となる2026年は、準備期間として重要な1年となります。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅・建築物分野の省エネ化はより一層加速しております。2027年4月以降に導入予定のGXZEHは従来のZEH基準を大幅に引き上げ、断熱等性能等級6以上の確保、一次エネルギー消費量のさらなる削減、再生可能エネルギーの自家消費拡大など、より高度な省エネ性能が求められるようになります。

 こうした政策の状況に伴い、私たちの事業環境も大きく変化しています。カネカグループでは、これらの変化をいち早く捉え、皆様の課題解決に貢献すべく、より高い付加価値の提供を目指してまいります。

 本年も、皆様のお役に立てる企業であり続けるために、カネカグループ一同誠心誠意取り組んでまいります。

次世代住宅の未来を支えるソリューション

 省エネ基準の強化とGX ZEHの本格導入に向け、住宅性能はさらなるステージへ。カネカが製造する「カネライトフォーム」は、気密性の確保が容易で、結露など水にも強く、床・基礎・壁充填・桁間・桁上と多様な施工に対応可能な断熱材です。中でも高性能断熱材「カネライトフォームFX」は、高断熱住宅への採用事例が増加し、GXZEH対応住宅への導入も可能です。

 また、"断熱材のプレカット"は、カーボンニュートラルの観点からも普及が進み、工期短縮・コスト削減・品質安定という無駄のない断熱施工は、現場の生産性向上が可能となります。今後は、加工拠点の増設によるさらなる配送効率の向上、持続可能な建築の実現へ向け取り組んでまいります。

 昨年55周年を迎えたカネライトフォームEPS断熱材「カネパール」、接着剤や太陽光発電などカネカグループのソリューションが、環境と快適性を両立する次世代住宅の未来を支える製品とし社会課題解決の一助となるよう、本年も付加価値品のご提案に努めてまいります。


 新年明けましておめでとうございます。

 昨年の住宅設備機器業界は、持家着工の不振が継続する中、資材価格や物流コスト、人件費の高騰もあり、大変厳しい状況となり、本年も先行き不透明な状況が継続することが予測されております。このような環境のなか、弊社はキッチン・サニタリー商品を製造・販売する"水まわりメーカー"として、皆様のご支援をいただきながら、新商品のご提案や政策を推進してまいりました。

 弊社が社会から必要とされ、選ばれ続ける企業となるために、「『ファン化促進』による成長拡大、収益力の向上」「『専業力強化』による経営基盤の次世代化」「資本収益性の重視と利益還元の拡大」という三つの切り口で、本年もチャレンジし、企業価値の向上に取り組んでまいります。

「興味をもつこと」、そして「チャレンジすること」

 今から8年前の2018年に、35年間、165万セットを販売し、ご愛顧いただいていた「クリンレディ」を新たに「ステディア」として発売いたしました。私はこの主力システムキッチン「ステディア」を、業界1キッチンにしたいとずっと思ってきました。そして、2025年9月にその思いを込めて新ステディアを発売いたしました。

 新たな価値の一つ目は、朝日ウッドテック㈱と共同開発しました「天然木を使用したワークトップ」でございます。「天然木ワークトップ」は、一つ一つそれぞれが異なる木目となりますので、ステディアをご使用いただくユーザー様のための世界でただ一つのシステムキッチンとなります。

 二つ目の価値は、新アイテム「かってにクリントラップ」でございます。ステディアが追及する"キレイ"のこだわりから、汚れがたまりやすくお手入れしにくい排水トラップを"いつもキレイ"にするために新開発いたしました。この「かってにクリントラップ」は、キッチンでの"キレイ"の集大成とも言える新アイテムでございます。

 これらの新たな価値は日常生活のあらゆる場面で「興味をもつこと」、そして、その"興味"や、そこから育まれた"想い"を具体的な形にすることに"チャレンジ"し続けたことで生み出されたものでございます。

本年も、最上位システムキッチン「セントロ」、主力システムキッチン「ステディア」を中心に"水まわりメーカーナンバーワン"を目指し、サニタリー商品も含めた変化に対応した商品提案を継続してまいります。

 何卒本年も変わらぬご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。


 明けましておめでとうございます。

 昨年は、国内の新設住宅着工戸数の減少に加え、資材・エネルギー価格の高止まりやインフレ・円安に伴うコスト上昇が重なり、製造業にとって厳しい経営環境が続きました。こうした状況下においても持続的な成長を実現するため、当社は「競争力の強化」と「事業領域の拡大」を両輪とし、企業基盤のさらなる強化に取り組んでまいります。

 まず競争力強化では、軽量・堅牢で自然災害に強い外装材や、省施工化を可能にするプレカット・ラフカット技術など、社会課題の解決につながるモノづくりを推進し、お客様と社会から選ばれ続ける企業を目指します。加えて、国内7工場のスマート工場化を加速し、経験や勘に依存してきた工程の自動化を進めることで、省力・省人化と品質向上の両立を図ります。

 次に事業領域の拡大では、非住宅市場においてグループ会社・ケイミューシポレックスとの技術融合を進め、新たな価値創造に果敢に挑戦します。海外では、最重点市場である北米東部に新拠点を設立し、供給体制の強化やカスタム対応力の向上を図ってまいります。

 本年も、社会課題の解決と新市場の開拓を着実に進め、持続的な成長の実現に向けて挑戦を続けてまいります。

非住宅市場で創る新たな価値

 当社は、長期ビジョン「Connect 2033」のもと、非住宅市場の本格的な開拓を進めております。これまで、中大規模建築向けの新しいテクスチャー開発や各種認定の取得に加え、工事職人の負担軽減と工期短縮を両立する耐火シートの開発など、現場課題の本質に踏み込み、その解決に取り組んでまいりました。今後も、現場の課題を起点とした価値創造をさらに加速させ、建設業界が直面する人手不足や生産性向上といった、社会的な課題の解決に貢献してまいります。

 一昨年には、ALCのパイオニア企業をMAによりグループへ迎え入れ、ケイミューシポレックスとして新たな事業基盤を確立しました。本年は、ALCと窯業系サイディングの技術融合を一段と推し進め、業界に前例のない新商品の開発に本格的に着手いたします。この取り組みが実を結べば、中高層建築における工期短縮や長期的な美観維持など、建設現場が抱える課題の解決に寄与できるものと確信しております。

 当社はグループの総合力を最大限に発揮し、非住宅市場における揺るぎないプレゼンスを確立するとともに、建設業界に新たなイノベーションを創出してまいります。次なる成長ステージへと歩みを進めるケイミューに、今後ともご期待ください。


 明けましておめでとうございます。2025年の日本経済は、民間消費が節約志向により横ばいに推移したものの、企業の設備投資が持ち直していることで緩やかに回復しました。2026年は、米国の政策や中国経済の影響、地政学リスクによる資源価格の動向、物価高などにより、景気の先行きについては不透明な状況が続くと考えられます。

 さて、弊社は2025年3月期に策定した中期経営計画2027の2年目を迎えており、過去最高の売上高、営業利益となる計画の達成を目指して、新製品の市場導入や成長分野への営業強化を推し進めております。また、長期的成長を見据えた設備投資も積極的に行っており、2026年3月期は栃木工場の水性接着剤新製造所を稼働いたしました。これにより生産の能力増強及び合理化、東日本への配送効率向上を図ってまいります。

 住宅業界向け製品においては、簡単に使用することができて省施工につながる製品やリフォーム用途向け製品、環境対応品といった、より付加価値のある製品開発を進め、社会の発展に貢献してまいりたいと考えております。

「住宅関連用拡販」及び「リフォーム分野への提案営業」

 2026年の取り組みとしては、「住宅関連用拡販」及び「リフォーム分野への提案営業の強化」を推進してまいります。

 住宅関連業界へは、新製品「PX300」を発売いたしました。当製品は変成シリコーン樹脂を主成分としており、マンションなどの集合住宅における防音床材の直貼り用途で使用されます。同用途にはウレタン樹脂製品が長年使用されてきましたが、床材表面に付着した接着剤が硬化後除去できない問題があり、その問題を解決した製品となります。また、除去性能を有しながらも従来製品と同様に各種防音床材に良好な接着性を持ち、床暖房パネルへの施工も可能となっております。

 リフォーム分野へは「ボンド 変成シリコンコークLM超耐久」の拡販を継続いたします。外壁目地に使用されるシーリング材は、時間の経過とともに劣化しメンテナンスが必要となります。本製品は約30年の耐候性を有しメンテナンスまでの期間を延ばす事が可能で、新築、リフォーム住宅の高寿命化ニーズに合わせた製品となります。また速硬化性・塗料密着性・塗料汚染が少ないといったリフォーム分野により適した性能も有した製品となっております。

 今年度におきましても、住宅関連・リフォーム分野へ新製品導入を推進いたします。


 明けましておめでとうございます。

 昨年9月の弊社創業者 名誉会長 末久史朗「お別れの会」に際しましては、ご多用中のところ多数の皆様にご参会賜り、誠にありがとうございました。故人が皆様から頂戴いたしました数々のご厚情に深謝申し上げますとともに、今後も変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、昨年4月の法改正による影響は徐々に落ち着きを見せていますが、住宅産業全体としては先行き不透明で厳しい事業環境が続いています。

 弊社では、2024年度より3ヶ年の中期経営計画「骨太2026」をスタートさせており、これまでの2年間、こうした環境の変化に左右されることなく、"現場"で起こる変化を迅速に察知し、即応できる体制づくりに取り組んでまいりました。最終年となる今年度は、その取り組みの成果を最大限に発揮する一年と位置づけております。

 また、こうした骨太な経営基盤を土台に、2030年という節目に向けて「売上高300億円」という目標を掲げました。その達成に向けては、優れた技術力を持つメーカーであること 現場発想のユニークな商品の拡充 社会課題の解決への積極的な取り組み を不変の価値観とし、着実に歩みを進めてまいります。

Jotoキソパッキング工法」誕生50周年

 弊社の代名詞ともいえる製品「キソパッキン」が、今年、発売から50周年を迎えます。この「キソパッキン」を使用した「Jotoキソパッキング工法」は、基礎と土台の間に敷き込むことで自然の気流による床下の全周換気を実現し、建物の耐久性や建材の性能を最大限に引き出す工法です。

 50年という長い年月の中で工法の有用性が徐々に認められ、今では、日本の新築木造住宅の半数以上に採用されるまでに成長し、累計採用棟数も202510月末時点で660万棟を超えるまでになりました

 「Jotoキソパッキング工法」がここまで発展・成長できましたのも、弊社の考え方に共感し、ご採用いただいた皆様方のお力添えのお陰です。これからも皆様のご期待にお応えすべく、時流に合わせたエビデンスの確立、品質の更なる強化、安定供給体制の構築に取り組んでまいります。また、「Jotoキソパッキング工法」で建てられたお客様により一層の安心をお届けするため、「しろあり保証制度」といったサービス面の拡充にも力を入れていきます。

 弊社は次の50年も、"長持ち住まい"を支える存在であり続けることを目指してまいります。

※出荷量から独自の計算方法により算出


 新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年は新政権への期待を受けて日経平均株価が史上最高値を更新するなど、国内景気は穏やかな回復傾向が続いています。一方で住宅業界は資材高や人件費、物流費の高騰により住宅価格が上昇し、新設住宅着工戸数が低迷するなど厳しい状況が続いています。2025年の建築基準法改正では4号特例の見直し、構造規則の合理化、省エネ基準適合義務化など、エネルギー消費の削減や木材利用拡大による地球温暖化対策、建築物の耐震性向上等が目的となっております。

 国産材合板を建築物に利用することで、地域経済の活性化や伐採木材製品の利用による炭素貯蔵の増加、SDGs並びにカーボンニュートラルに貢献しています。合法材はもとよりFSCPEFCSGEC認証材等の持続可能性のある原材料の利用を進めます。今後、建築物におけるLCAの推進も求められることから、EPDの取得に向けて推進致します。厳しい状況にありますが、合板用材の国産材利用量目標700万㎥の達成に向けて国産材合板の需要拡大に取り組んで参ります。

カーボンニュートラルに向けた合板の利用

 建築基準法施行令46条で定められていた耐力壁の壁倍率は「最大5倍」でしたが今回の改正で「最大7倍」に変更されました。東北・東京合板工業組合で取得した高強度耐力壁は全層カラマツ・全層ベイマツ9㎜の構造用合板で5倍を、樹種を問わず12㎜の構造用合板で4.7倍の大臣認定を取得しております。強固な耐震構造の実現や、大きな窓や開口部を設けやすくなるなど設計自由度の拡大が可能になります。

 現在、厚物合板より更に厚い「超厚合板」CLPCross Layered Plywood)の製品開発、JAS規格の改正などに向けた取り組みを推進しています。50㎜厚の合板は既にJASを取得しており、総合建設業者様や木構造を手掛ける流通業者様へ提案して用途開発を進め、国産材合板の非住宅分野や低層・中層建築分野への新規需要を開拓して参ります。

 日本の豊富な資源の木は、伐って・使って・植えて・育てることで再生可能な唯一の資源です。樹木は成長段階でCO2を吸収・固定するとともに合板として建築物に利用することでCO2を長期間固定します。環境にやさしい合板の製造に努め、カーボンニュートラルの実現に向けて取り組んで参りますので、本年もご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。


 新年明けましておめでとうございます。新しい年がスタートしました。国内住宅市場では、2050年のカーボンニュートラル実現、2030年のロードマップ実現に向けて、小規模住宅向けの省エネ基準適合義務化やGX志向型住宅などで高性能住宅の普及が広がり、設備も含めた住宅の省エネ設計の動きが加速しました。そのような中で家庭用エアコンにおいて本年は、27年度の省エネ法(トップランナー対応)の前年の年になります。来年度から省エネ基準が大幅に強化される中、本年から市場が大きく変化する一年と考えています。弊社の強みであるヒートポンプをはじめとする省エネ技術が改めて注目を頂く中で、これらの市場の変化を好機とし、皆さまのニーズを反映した新しい商品やサービスの開発に力を注ぎます。また、熱中症対策の義務化が施行され、労働環境への投資が見込まれる中、熱中症対策に重点を置いた提案や、労働環境の最適化を実現するためのサポートも行ってまいります。

 販売面においては、「モノからコトへ」の転換がより一層重要となります。商品のスペックや機能の向上に加え、お客様の課題を的確に解決する提案が求められています。商品とサービスを組み合わせたシステムを提供し、新たな価値を提供することで、これまで以上に課題解決に貢献してまいります。

次世代省エネソリューションへの挑戦

 住宅用市場では、2027年にZEH基準が「GX-ZEH」に引き上げられ、より高性能に加え、快適性の向上も図られていきます。当社は、省エネは当たり前として、夏は除湿ときめ細かい温度制御を行うプレミアム冷房、冬は加湿と垂直気流を行うプレミアム暖房で、より快適な空間を提供してまいります。また、デザインで選べるエアコン「risora」において、感性のままにデザインを選んでいただけるThe Art Lineブランドの展開を進め、空気質だけでなく空間もデザインする企業を目指します。また、新たな挑戦として新築において、当社独自の住宅設備システムのスペックインを強化し、工務店様、お施主様のニーズに合わせた提案を進めてまいります。エコキュートは更新需要とおひさまエコキュートの提案を加速する為、光熱費を簡単に計算でき、提案いただけるWEB(スマホ)ツール『どこでもパートナー給湯光熱費提案ツール』の活用を推進していきます。

 業務用市場では、業界トップクラスのAPFを誇るFIVESTARZEASは好評を頂いており、更なる販売拡大に取り組んでまいります。また、昨年9月に全熱交換器を上回るオンリーワンの超省エネ換気「ヒートリサイクルシステム」を発売しました。

 当社は、市場ニーズを反映させた新しい差別化商品とサービスの開発を加速させ、販売力・営業力の強化、次なる成長の核となるソリューション事業への転換に取り組み、お客様に新たな価値を提供してまいります。


 明けましておめでとうございます。2026年は、社名変更後に初めて迎える新年であり、新社名「DAIKEN」に込めた想いである「提供価値をモノ(製品)から、コト(体験・サービス)へと変革する」節目の年と位置づけています。

 2016年度に着手した長期ビジョン「GP25」では、建材に加え素材やエンジニアリング分野を強化し、住宅中心だった活動領域を公共・商業建築分野にも拡大しました。素材を軸とした海外展開にも注力し、一定の成果を挙げることができました。

 2026年度から始動する次期長期ビジョン「TryAngle 2035」では、これらの成果を礎にサステナブルな素材でグローバルな存在感を確立し、生活空間を快適にアップグレードする新スタンダードを社会に定着させることを目指します。新築住宅の減少にも対応し、社会課題解決型の新事業領域への進出も視野に、当社独自の視点で力強く市場を切り拓いてまいります。また、社名変更と同時にコーポレートメッセージも「ずっと ここちいいね」へ刷新しました。DAIKEN元年にふさわしい一年となるよう、「五感で感じる快適空間の提供」と「循環型社会の実現」に全力でTRYし、皆様に選ばれ続ける企業を目指します。どうぞご期待ください。

生活空間の新スタンダードを皆様と

 当社はこれまで、断熱・不燃・吸音・調湿など、暮らしの安全・安心につながる機能性にこだわった製品を提案してまいりました。今後はそれらに加え、音・光・温度・湿度・においなど「五感がここちよく感じる空間づくり」を目指します。

 その五感の中でも、まずは当社の強みである「音」に注力し、住宅のみならず公共・商業建築分野においても「音のDAIKEN」と呼ばれるよう、他社の追随を許さない音環境ソリューションビジネスを展開します。その実現に向けて昨年11月、岡山工場内に音響設計の新たな開発拠点「音環境ラボラトリー(音ラボ)」を開設しました。足元では、吸音調湿天井材の標準採用やオフィスの音環境改善などに取り組んでおりますが、今後、この「音ラボ」を起点に音響技術をさらに磨き、建築音響市場における圧倒的な地位の確立を目指します。また、当社ホームページ内には、お好みのインテリア選びをサポートする3つの便利機能をご用意しました。お施主様の理想の空間を実現するツールとしてぜひご活用ください。

 引き続き、暮らしにおける"新たな当たり前"、いわゆる「新スタンダード」の創出に取り組む新生DAIKENに、皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。


 明けましておめでとうございます。足元現在の事業環境は、物価上昇の継続や米国の通商政策や地政学リスクの高まりもあり、不透明な状況が続いております。住宅市場においても、昨年4月の建築基準法改正に伴う駆け込み需要の反動や、マンション販売価格高騰により、新設住宅着工戸数は減少傾向で、今後も厳しい状況が予想されます。

 しかし、私はそれほど市況を悲観してはおりません。なぜなら新築、建替え需要はこれからも一定数は存在するでしょうし、合わせて、豊富に存在する住宅ストックを背景にリフォーム市場は、大いなる可能性を秘めていると考えているからです。当社としましても、本年も、引き続きリフォーム需要の掘り起こしに特に注力してまいります。

 さて、当社では2024年にスタートした「中期経営計画」が、本年最終年度を迎えます。1年目を「変」、2年目を「動」、3年目を「進」と位置付けて計画必達に向けて取り組んでまいりましたが、最終年度の本年は、昨年までの変革の計画やその実行を受けて、いよいよ進化を遂げる年となります。2026年、タカラスタンダード全社員が一丸となり、さらなる進化を実現してまいりますので、どうぞご期待ください。

【より快適できれいな暮らしに貢献する】

 昨年8月、浴室の壁面や床のカラーバリエーションを中心とした仕様強化を図りました。また、洗面化粧台においては主力商品の「ファミーユ」をフルモデルチェンジし、商品力を強化しました。業界全体でリフォーム需要が伸び悩む中、当社の出荷台数は浴室が107%、洗面化粧台が109%と、順調に伸びを出すことができております。

 そして本年も、4月にシステムキッチン「リフィット」のバリエーションとプロモーションの強化を予定しています。「リフィット」はキッチンシェア№1である当社において最も販売されているハイブリッドホーローキャビネットを搭載したシリーズで、今年度は累計で伸び140%と大きく出荷台数を伸ばしています。また、販売面におきましては当社の強みである業界最多のショールームで、幅広い価格帯の展示商品をフルに活用した提案、「フルラインナップ提案」を推進し、着実に成果を上げています。

 本年も、本社主導のマーケティング活動と、営業・ショールームによる現場力を両輪とし、「マーケットイン」の発想で市場の声を捉え、求められる商品と品質を提供して参る所存です。変わらぬご支援とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


 新年明けましておめでとうございます。

 昨年は主要各国の新リーダーが本格始動する中、地政学的にも、経済的にも変化が多い一年でした。そして株価は上昇するも、景気の先を見通しにくい状況やインフレなどで住宅業界に少なからず影響を与えました。

 気候的には二季が強まったと言われるように、春秋の穏やかな日々が少なく夏冬の厳しさが際立つ印象で、この環境は今年も継続すると考えております。

 そのような中、持続可能社会の重要性は増し、住宅分野では猛暑や冬季の省エネルギー対策で、高次等級住宅での高気密高断熱がより求められています。

 弊社では、高機能高断熱製品や二次加工による付加価値断熱製品を提供し、お役立ち出来るよう準備しております。

 同時に、製造時のリサイクル材料利用や低炭素排出、配送時の労働環境に配慮したサービス、必要に応じて温暖化で高まる防蟻対策では安心の保証を厚くするなど、製品そのもののみならず、トータルで安心してお使いいただけるご提案を進めてまいります。

 デュポングループは、建材事業により注力する体制を整えて新年を迎えました。皆様によりご満足いただけるように、本年も頑張って参ります。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

高機能、高断熱住宅のお手伝い

 省エネルギーで重要な役割を果たす、押出発泡ポリスチレン断熱材の「スタイロフォーム」は安心のブランドとして長年ご愛顧いただいており、高機能高性能住宅の取り組みにお応えします。

 主に高断熱性能、付加価値機能製品の両面での展開を推進いたします。高断熱上位グレードは「スタイロフォームFG」、最上位グレードは「スタイロフォームHP」で高い断熱能力が求められる6・7等級住宅に対応します。

 これらに加え付加価値機能製品として、現在も温暖化によって被害地域の拡大を続けるシロアリ被害の対策として、防蟻仕様の「スタイロフォームAT」をご提案しています。長年の蟻害トラブルフリーの実績とともに、基礎断熱用途に安心してお使いいただくために、長期防蟻保証をセットにしています。これらにより快適性の向上、床下空間の利用、断熱厚み削減など効率化のメリットをご提案します。また、現場でのカット作業の手間や無駄を削減できるスタイロフォームの「フルプレカット」もご好評を頂いています。断熱セミナーやデジタル情報化によって、よりタイムリーに分かりやすい情報提供にも注力して参りますので、引き続きご支援を頂きたくよろしくお願い申し上げます。


 明けましておめでとうございます。旧年中はTOTO商品への変わらぬご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。

 昨年日本では、経済の回復基調が続く中で新たな政策や技術革新が進み、社会のさまざまな分野で活発な変化が見られた一方、グローバルでは、地政学的な緊張や気候変動への対応が引き続き大きな課題となった年でもありました。TOTOグループでは、すべては社会のため、お客様のために、世界中のグループ員が企業理念を誇りとして、本音で議論し、挑戦にワクワクできる企業でありたいと考えております。ステークホルダーの皆様とともに新たな価値を共創しながら、より豊かな未来社会を次世代に届けていく活動を引き続きおこなってまいりますので、本年も何卒よろしくお願いいたします。

 26年の国内の住宅・パブリック市場について、新築分野では住宅・パブリックともに、人口減少や新設住宅着工戸数の減少といった構造的要因により、需要がシュリンクしていく一方でリモデル分野においては、築20年以上の住宅ストックの増加に加え、リモデル適齢層の世帯数は依然として一定のボリュームを有しており、2030年に向けて堅調な需要が見込まれます。パブリック分野においても、築20年以上の豊富な建築ストックが存在し、加えてインバウンド需要の増加を背景に、今後も継続的な投資が見込まれます。こうした中、TOTOは、ウェルネスをキーワードとした商品開発と「きれいと快適・健康」と「環境」を両立する「サステナブル高付加価値商品」の拡販、「あんしんリモデル」の進化、生産性向上のための施策を加速させ、TOTOファンを増やし、もっと大きな「親切」をお届けし、より豊かで快適な未来社会を創造していきます。

All for customer

1.新商品で「デイリーウェルネス」の未来を広げる

 中・長期経営計画「共通価値創造戦略 TOTO WILL2030」のSTAGE2も26年度が最終年度となります。日々の健康に寄り添う「デイリーウェルネス」という新たな体験価値をお客様にお届けしていきます。マテリアリティの「きれいと快適・健康」を実現する一手として、昨年8月にウォシュレット一体形便器の新商品「ネオレストLS-W/AS-W」を日本で先行発売し、市場から熱く注目いただいております。これは、新機能「便スキャン」で自動計測した便のデータを新サービス「TOTOウェルネス」(スマートフォン向けアプリ)で確認できる、健康に寄り添うデイリーウェルネスの新提案です。いつもどおり暮らしながら無理なく続けられるところがTOTOらしい「親切」の発想となります。「ワクワクする新たな体験価値をお客様にお届けすること」はTOTOの目指す姿であり、キッチンや浴室への展開も見据えてデイリーウェルネスの可能性をさらに広げていきます。

2. サステナブル高付加価値商品の拡販

 住宅向けウォシュレットにおいては、昨年瞬間式の新商品「ウォシュレットSS」、「GG-A」を発売し、省エネ性能および、ウォシュレット連続使用が可能となる快適性向上を狙いとした商品に順次切り替えを進めております。また、今年2月の新商品では、浴室をきれいに保つ「浴室クリアキープ(きれい除菌水)」機能を搭載した商品を発売いたします。「浴室クリアキープ」は、ボタン1つで、きれい除菌水の成分が浴室全体に広がって、床や天井・壁などの黒カビ・ピンク汚れを抑制し、お掃除しにくい場所もきれいを長持ちさせることが出来る新商品となります。今後もいち早く「まだ見ぬ価値」をお客様にお届けし、社会にインパクトを与え続けます。


 明けましておめでとうございます。昨年の我が国は、米国の政策動向による混乱や円安の再燃、地政学リスクなど予測困難な経済・ビジネス情勢が続きました。住宅市場におきましても、金利上昇懸念や物価の高止まりが住宅取得マインドの低下を招き、益々厳しい局面が続いております。本年も弊社では自社ブランド「収納生活NANKAI」にて、衣食住の生活全てに関わる快適な収納商品づくりを掲げており、商品ラインナップ拡充や最新トレンドに合わせた間取り、暮らしのストレスを減らす最適な収納プランの提案に努めてまいります。当社は全国4か所(東京・名古屋・大阪・高松)の収納特化型ショールームを展開しており、業界関係者の方や一般施主様に大変ご好評いただいております。また昨年、公式インスタグラムはフォロワー数が9万人を超え、公式YouTubeチャンネルにおいて衣類乾燥機収納「ラクロ」の紹介動画の再生回数は50万回に到達することができ、一般施主様の収納への関心の高さを実感しております。今後もショールームやSNSでのお客様の投稿や反応を真摯に受け止めながら、弊社商品の改善や提案力強化を図ってまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

最適な収納プランをご提案

 本年も「アートランバーRタイプ」を活用した収納プランを積極的に提案してまいります。一昨年より、従来の棚板の表現方法を見直し、より分かりやすく、より使いやすい万能な棚板として、リリースしました。棚板の前面にR加工を施すことで、ユーザーのためのデザイン性や安全性を高めた収納棚板です。両側に壁がない、オープンな場所での設置が可能で、エントランス・リビング・クローゼット等の生活動線内の様々なシーンで安心してお使いいただけます。また昨年11月、クローゼットシステム収納「ウォールゼット ノエル3」に、新たにグレー色を2色(ダークグレー・パールグレー)追加しております。同商品は、棚板・引き出し・ハンガーパイプなどのパーツを自由にカスタマイズできるシステム収納商品です。ご家庭ごとのライフスタイルに合わせ、衣類や小物などあらゆるものを収納することが可能です。近年、住宅やインテリアデザインにおいて、ニュートラルカラーの需要が飛躍的に高まっており、特にグレー色は、空間に落ち着きと洗練された印象を与えるトレンドカラーとして、インテリアと調和しながらスタイリッシュな室内空間を実現できます。


 新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

 2026年は、当社が創立70周年を迎える節目の年となります。これもひとえに、長年にわたる皆さまからの格別のご支援、ご愛顧の賜物と、深く感謝申し上げます。これまで培った皆さまとの絆を大切にし、長期ビジョン「Challenge Global to 2030」の実現に向け、各種課題にスピード感を持って取り組んでまいります。

 国内市場では、更なるシェア拡大に向け、商品ラインナップの高付加価値化を一層推進してまいります。今般、窯業系サイディングの更なる高付加価値化を目指し、新たな取組を開始いたしました。その第一弾として、「次世代インクジェット機」を用いたモエンエクセラードを、これまでの変色・褪色15年保証から30年保証にグレードアップし、「プレミアムシリーズ」としてラインナップに追加いたしました。また、予てより、新商品のご要望を多数頂戴しておりましたので、先月には、その他の新商品と合わせ、一挙に82品番の新商品を投入いたしております。今後も魅力的な新商品を続々と投入してまいりますので、どうぞご期待ください。

非住宅市場の需要拡大に一層注力

 非住宅向けの新工法「プラスター・モエン外壁防火構造」が、2025年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。商業施設では、屋内側に石膏ボードなどが必要ない、いわゆる「鉄骨造の内装フリー」に高いニーズがございます。今回の新工法は、こうしたニーズに対応し、屋外側のみで防火構造に対応できるため、工期を大幅に短縮することが可能となります。この省施工と内装の自由設計という大きな特長を活かし、店舗などの商業施設を中心に、提案活動を一層強化しております。

 一方、非住宅の改修ニーズにもお応えするため、改修工法の更なる充実化に取り組んでおります。昨年には、金属サイディングを既存のスレート外壁に重ね張りする「スレート外壁改修工法」を新たに開発いたしました。これまで、スレート外壁を用いた倉庫などを改修する際には、アスベスト飛散リスクへの対応といった課題がございましたが、この工法によって、既存の外壁にほとんど穴を開けることなく、専用の金具を用いて効率的に金属サイディングを施工することが可能となります。本年も、窯業系サイディング、金属サイディングの新たな商品・工法の開発を通じて、非住宅市場の需要拡大に取り組んでまいります。


 新年明けましておめでとうございます。

 昨年は、4号特例廃止に伴う駆け込み需要とその反動により、非常に不安定な戸建住宅着工が続き、国産合板の主力商品である構造用合板の需要も低位に推移しましたが、足元では建築確認の遅れも解消しつつあり、戸建住宅着工も持ち直す兆しが見えてきております。

 日新グループとしては、今年も昨年同様にお客様との接点を増やし、需要に見合った生産・販売を継続していくことは当然としながらも、お客様のニーズをくみ取り、必要とされる製品の開発・改良に積極的に取り組んで参りたいと考えております。

脱炭素・環境価値向上と国産材利用の一層の促進

 一つ目は、環境ニーズです。脱炭素・GHG削減に対応する木材は、それが使われる建物などに環境資産としての価値を付加するものとして差別化されることが、今後期待されております。当社は、今年EPDを個社として取得する取り組みを進め、お客様に環境負荷の低い合板を第三者の評価とともにお届けしたいと思います。

 二つ目は、国産針葉樹型枠用合板です。依然として輸入される南洋材系合板が主流となっておりますが、トレーサビリティーや不安定な為替相場等、取り扱いが年々困難になっていると考えております。安定した国産材を原料とし、針葉樹型枠の課題となっていた転用回数を改善する商品として、世界最大手のシステム型枠会社であるPERIジャパン様と共同で開発したフィルム貼り針葉樹型枠用合板「PERI NSサイプレス」の販売を開始しました。環境にも国産材利用促進にも寄与する本商品をよろしくお願い致します。

 三つ目は、木材・製材分野への合板利用です。国産材を原料とする合板を面材としてだけでなく、製材分野への用途に展開をしたいと考えております。合板は製造過程での利用率、つまり歩留まりが製材よりも高い製品であり、繊維方向を直交で接着することにより寸法安定性に優れております。こうした特徴を活かし、国産材利用促進と不安定さを増す輸入製材への対応として、ご提案をして参ります。

 新設住宅着工戸数が厳しい環境下でも、合板の使用量を増やしていただけるよう、様々な取り組みを進めていきますので、今年も日新グループならびに当社製品をよろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。


 謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。また、平素は「株式会社ノーリツ」をご愛顧いただき、ありがとうございます。

 昨年の我が国経済は、雇用・所得環境の改善が緩やかな景気回復を支えることが期待されたものの、原材料・エネルギー価格の高止まりや物価上昇が継続することによる実質賃金低下の影響で、個人消費の大幅な購買意欲上昇には至りませんでした。海外においても、中国の不動産市況停滞の長期化や原材料、エネルギーコストの高騰、米国政府による関税政策の影響、地政学リスクの高まりなど、依然として先行き不透明な状況が継続しました。

 このような状況のもと、昨年7月には社長交代を経て、新しい経営体制がスタートしました。新経営体制では引き継いだバトンをぶれることなく「責任をもってやり遂げる」ことを使命とし、2030年ありたい姿の実現に向けた「事業ポートフォリオの変革」、「戦略投資の拡大と資本政策」および「サステナビリティ経営の推進」を重点戦略とする中期経営計画「Vプラン26」を着実に進めてまいります。

「豊かな暮らしと地球への貢献を両立できる社会」に貢献する

 本年は「Vプラン26」の最終年度となる年です。給湯機器をはじめとする住宅設備業界は、カーボンニュートラル、エネルギーの多様化、デジタル化、そしてライフスタイルの多様化という大きな変化の潮流の中にあります。こうした変化をチャンスと捉え、業界トップクラスの環境性と省エネ性を実現した自然冷媒ハイブリッド給湯機の次世代モデル「HPHBR290」や"火で日本の「おいしい」を。"をコンセプトに調理性を向上させながらも省エネ性に配慮したガスビルトインコンロ「PROGRE」、さらに日本子育て支援大賞2025を受賞いたしました「AQUA OZONE」搭載の浴室暖房乾燥機「シャーン」を中心とした製品・サービスで、サステナビリティ・ウェルビーイング・ケアといった価値を全てのステークホルダーに提供し、「豊かな暮らしと地球への貢献を両立できる社会」を実現していきます。

 ノーリツグループは「お風呂は人を幸せにする」という創業者の思いを軸に、パートナー企業を中心としたサプライチェーン全体で共に価値を共創し成長していくことで、グループミッションである「新しい幸せを、わかすこと。」の実現を目指してまいります。

 本年も皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


 新年明けましておめでとうございます。昨年は、世界経済の変動、資源・エネルギー価格の高止まり、国内の物価高など、住宅設備業界を取り巻く環境は極めて厳しい一年でしたが、皆様の多大なるご支援とご協力を賜り、事業を推進できましたことを厚く御礼申し上げます。

 本年も、地政学リスクや金融市場の不安定さなど、予断を許さない経営環境が続く一方で、カーボンニュートラルの実現に向けた社会的要請は一層高まり、住宅における省エネルギー化、ZEHの普及は喫緊の課題です。デジタル技術の進展も著しく、昨年本格稼働させたメタバースショールームなど、お客様接点改革への挑戦も続けています。

 私どもは、こうした時代の転換点において、人々の暮らしを豊かにし、社会課題の解決に貢献するという使命を改めて自覚しております。本年も、高性能な省エネ機器の供給はもとより、多様なライフスタイルに寄り添う快適な空間提案に全社を挙げて取り組んでまいります。

 皆様におかれましても、この難局を共に乗り越え、持続可能な未来を築くパートナーとして、より一層強固な連携をお願い申し上げます。

 本年もハウステックへの変わらぬご支援、ご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

お客様のニーズに応える商品拡充と開発へのさらなる注力

 弊社では、2024年に発売し、大きな反響をいただいたサウナ&シャワーユニット「LillaSäuna(リラサウナ)」に続き、お客様のご要望を具現化したサウナ&システムバスルームを新モデルとして追加発売いたしました。

 新モデルは、サウナを二人用にサイズアップし、「水風呂に入りたい」「二人で楽しみたい」など、多様なニーズに応えます。サウナとシステムバスルームを連結させたことで、濡れた身体で居室を移動することなく、気軽に温冷交代浴をお愉しみいただけます。一般住宅に加え、グランピング施設やホテルなど、商業施設へも幅広くご提案いただけます。

 また、集合住宅向けシステムバスルームでは、アパート等に採用しやすい「NJシリーズ」「NWシリーズ」に、高断熱浴槽を新たにラインナップしました。高断熱浴槽の導入により、国や市町村の補助金活用が可能となり、オーナー様は費用の負担を抑えてリフォームできるほか、入居率アップも期待でき、新築からリフォームまで幅広くご提案いただけます。

 お客様のニーズに応える商品を拡充し、さらに未来に向けた商品の開発に注力してまいりますので、本年も変わらず、弊社ならびに弊社商品へのご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。


 明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。

 昨年は、インフレ影響や物流問題に加え、建築基準法改正も重なり、新設住宅着工への大きな影響がありました。人口減少という構造的課題や、先行き不透明な経済状況も相まって、業界全体の厳しさは年々増しています。

 一方で、国策による省エネや耐震関連の補助制度拡充が、ZEHZEB、中古住宅やリフォーム市場の堅調な推移を後押ししています。また、人々のライフスタイルは多様化し、くらしに求められる価値も大きく変化しています。こうした潮流を的確に捉え、迅速に対応することが不可欠です。

 今年4月から、弊社はYKKAPと戦略的パートナーシップを構築し、両社の強みを融合することで、業界の未来をけん引するリーディングカンパニーを目指してまいります。皆様へのお役立ちはこれまでと変わらず、事業スローガン『くらしの「ずっと」をつくる。"Green Housing"』に込めた、未来に亘りくらしに寄り添い続けるという想いを持ちながら、くらしの質の向上につながる商品・サービスを提供し、バリューチェーン全体での価値創出とお役立ちの拡大を進め、ビジネスパートナーの皆様と共存共栄の精神で歩み続けてまいります。

社会課題の解決に向けたお役立ち領域拡大の加速を

 脱炭素社会やワークライフバランス、ウェルビーイング等の社会課題に応える商品・サービスを強化し、新築市場はもとより、リフォーム・非住宅市場の拡大をさらに加速させていきます。

 リフォーム市場では、「壊さず新しく」をコンセプトにした建材「USUI-TA階段」「FU-SMART」を発売し、お客様のリフォームニーズに簡単・低コストで応えやすくするとともに、騒音・粉塵・廃材の軽減や工期短縮により、業界の労働生産性向上にも貢献します。非住宅市場では、天井用不燃軽量造作材「エアリライトルーバー」や商業・オフィス用木質床材「ボアシス」の施工対応力や範囲の拡大を図り、施設の安全性向上、環境配慮と快適性の両立といった社会課題へも対応していきます。新築市場では、多用途化する洗面化粧台ニーズに対応し、人と空間に調和し、一人ひとりのくらしの動線に溶け込む当社独自提案が可能な「Panasonic DRESSING」を発売し、「Panasonic KITCHEN」、「Panasonic BATHROOM」も含めてお客様のワークライフバランス、ウェルビーイング実現へ貢献します。

 これからも「確かな技術」と「提案力」、「エンジニアリング力」で住まいはもちろん、福祉施設や公共施設も含めた人々のくらしに寄り添い、持続性のある豊かな社会の実現に貢献してまいります。


 明けましておめでとうございます。旧年中は、皆様方からの格別のお引き立てを賜り、心より厚く御礼申し上げます。

 さて、2025年の日本経済は、春闘での高水準の賃上げを背景とした個人消費の緩やかな持ち直しが期待される一方、輸入物価の高止まりや、円安の進行による企業収益への圧力、そして外需の減速懸念がリスク要因として併存しました。

私たちと関係の深い住宅業界においては、持ち家や分譲住宅の新設住宅着工戸数の減少が続いており、引き続き厳しい環境にあります。

 一方で、政府による住宅取得支援策や、リフォーム需要の増加は市場の活気につながる要素です。また、気候変動対策としての省エネルギー化や環境負荷の少ない建材の使用など、社会のニーズも変化しており、高付加価値、サスティナビリティ、省力化技術を軸とした変革期を迎えていると認識しております。

 当社は、このような市場背景の中、「高性能断熱材」や「性能向上リフォーム製品」、「非住宅向け製品」や、環境負荷の少ない「環境配慮型製品」の拡充を目指し、カーボンニュートラルや循環型社会の実現に向けた活動を引き続き強化し、開発型企業集団として「ものづくり」に愚直にチャレンジを続けて参ります。

循環型社会へ貢献する「ものづくり」

 当社が独自技術で開発した、再生木「プラスッド」は、木材の持つ天然素材ならではの良さと樹脂のもつ耐久性などの長所を併せ持つ、意匠性・機能性・耐久性を融合した、環境共生型の新世代建材です。

 このプラスッドの最大の特徴は、持続可能な社会への貢献です。プラスッドは、これまで廃棄されるしかなかった規格外の木材や、福井県産を含む間伐材を有効活用し、木粉として樹脂と複合しており、CO2排出の低減と、CO2の固定へ貢献しています。

 2025年5月に発売したプラスッドの新製品「デッキNDKKAA」は、隈研吾建築都市設計事務所のデザイン監修のもと、シンプルでありながらも奥深い美しさを表現した高意匠の再生木デッキとなっております。

 このKKAAは、化学と自然素材の融合により、高意匠と高い耐久性を両立した新世代の再生木デッキとして発売し、多くのお客様からご好評を頂いております。

 当社は今後もプラスッドを中心に、環境に配慮した製品を拡充し、循環型社会へ貢献する「ものづくり」を推進して参ります。

 本年も変わらぬご支援ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。


 明けましておめでとうございます。さて、2025年の日本経済はインバウンド需要の拡大の影響など緩やかな景気回復基調ではありましたが、一方で米国の関税政策を巡る混乱や地政学的リスクの問題による先行きの不透明感が景気の足かせとなりました。様々な不安要素から建築資材やエネルギー価格、労務費をはじめとする建設コストの上昇が続いており、また住宅市場では法改正に伴う「4号特例の縮小」は全国的な混乱を引き起こし、着工の遅れが見られるなど依然として厳しい環境です。

 吉野石膏グループとしては、引き続き「お客様との未来共創」を事業方針の根幹に据えてまいります。その実現に向けて、営業担当者の日々の訪問はもちろん、弊社主催の会合や研修会、SNSなどを通じ、お客様との対話の場をさらに拡大し、現場の声に真摯に耳を傾けてまいります。これまでも、お客様の声を開発の源泉として、重量を約25%軽量化した「超軽量せっこう板」や「不燃ジプトーン防カビタイプ」、磁石の付く壁「タイガーFeボード」といった新商品を生み出してまいりました。今後も、この「共創」の精神をさらに深化させ、お客様が直面する課題や潜在的なニーズをいち早く捉え、施工性の向上やコスト削減に貢献する新たな製品・工法の開発に結びつけてまいります。変化の時代において、お客様と価値を分かち合えるパートナーであり続けるため、グループ一丸となって挑戦を続ける覚悟です。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現

 弊社は、「安全で快適な住空間を創る」という企業理念の下、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現にグループを挙げて注力してまいります。

 当社の事業は、石膏という資源を活かすことから始まります。山形県南陽市の「吉野石膏の森」における長期的な森林育成に加え、製造工程では太陽光パネルによる発電やグリーン電力、木質バイオマス燃料の導入を推進し、事業活動そのものによる環境負荷の低減に徹底して取り組んでおります。

 そして、この考え方を製品そのものに具現化したのが、リサイクルせっこうを50%使用した「タイガーR50」、100%使用した「タイガーR100」です。これらはエコマーク認定商品として、従来品と比べ製造時の二酸化炭素排出量を革新的に削減し、カーボンニュートラルと循環型社会の実現に直結する当社の挑戦の証です。

 また持続可能な社会の実現には、健全で透明性の高い企業経営が不可欠です。コンプライアンスを徹底し、多様性を尊重し、従業員一人ひとりが生き生きと活躍できる職場環境を整備することで、社会からの信頼に応えてまいります。

 これからも吉野石膏を始め、旭ファイバーグラス、エヌビーエル等、チーム吉野石膏グループでお客様のお役に立てるよう一丸となって邁進して参りますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


 明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。

 昨年から新しい中期計画がスタートいたしました。新築住宅需要の低迷や原材料高騰の影響は大きいものの、新商品の投入やリフォーム市場へのシフト、構造改革などが着実に成果につながってきています。2年目に入る今年は、リフォーム市場へのシフトを一層進めるとともに、非住宅および賃貸分野への取り組みを強化してまいります。

 営業の効率化、サプライチェーンの最適化など、さらなる構造改革を推進します。その一環として、昨年4月1日にトイレとタイルの事業統合を行いました。間接業務の合理化はすでに成果を得て、また窯業プロセスのCO2削減も進んでいます。

 2024年に迎えた水まわり・タイル100周年を機に、技術の進化の系譜を改めてまとめ、そこから未来を見据えた指針として「イノベーション創出指針」と「技術Playbook」を策定しました。海外と一体で要素技術研究を実施することで、技術やデザインの開発活動を加速させます。

 環境戦略と事業戦略の統合を前提とし、これらの戦略を推進することで、社会・環境への貢献とお客さまへの付加価値創造の両立を図ってまいります。

空間提案の強化 ~フェムケアトイレ空間

 リフォーム市場創造のため「空間提案」に注力します。具体的な取り組みのひとつが「フェムケアトイレ空間の提案」です。「フェムケア(Femcare)」は、Female(女性)とCare(お手入れする)をかけあわせた造語で、女性の身体や健康をケアする製品やサービス全般を指します。当社では、女性がトイレを快適に、ストレスなく使えるよう、手洗いや生理用品の収納スペースをしっかり確保した空間を提案しています。

 収納とごみ箱の2つの役目を果たす「カラクリキャビネット」は、生理用品やごみ箱を収納でき、座ったまま楽に生理用品を捨てることが可能です。また、ごみ箱を隠せるため、来客の際にも人目につきにくいという特長があります。「エコカラット」は消臭効果で快適な空間を創出します。シャワートイレ「ビデ専用ノズル」は、女性の快適な生活・ライフスタイルをサポートするフェムケア商品として、「FemtechJapan Award 2024」で「SILVER(銀賞)」を連続で受賞しました。ノズルがおしり専用とビデ専用に分かれていることで衛生面での不安を解消し、安心してお使いいただけます。

 今後もパーパス(存在意義)である"世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現"を目指し、事業に取り組んでまいります。引き続き、ご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げますとともに本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年、国内においては、インフレが進行する中、日経平均株価は最高値を更新し、賃金上昇に伴う個人消費の回復など、明るい兆しも見え始めました。また、生活様式や価値観の多様化が進み、働き方や消費行動にも新たな潮流が生まれてきました。

 こうした急速な社会構造の変化の中で、リンナイは暮らしに「驚き」と「感動」をお届けする商品やサービスを創造すべく、これからの時代が求める新たなライフスタイルの提案に取り組んでまいります。

リンナイは健全で心地よい暮らし方を創造します

 給湯分野では、環境への配慮と快適な暮らしの両立が求められています。そこでリンナイは「エアバブルテクノロジー」を標準搭載したモデルを大幅に拡充。「お湯の価値を変える」ことで、健康・美容・清潔など、あらゆる面からお客様の生活の質の向上に貢献してまいります。

 厨房分野では、独自開発のスマートフォンアプリ「+R RECIPE」とビルトインコンロ「デリシア」や「リッセ」との連携によるオート調理が注目を集めています。

 また、ガス衣類乾燥機「乾太くん」は、皆様のご支援のもと大変ご好評をいただき、新築住宅の採用が拡大しております。2026年も引き続き新築住宅への提案を強化し、より多くの暮らしに快適さをお届けします。

 そして世界的な課題であるカーボンニュートラルの実現に向け、2030年度に「高効率給湯器3,050万台の普及」という業界目標を重要課題として捉えています。その達成に向けて、高効率給湯器「エコジョーズ」やハイブリッド給湯・暖房システム「ECO ONE(エコワン)」の普及拡大を一層推進してまいります。

 リンナイはこれからも、創業以来の原点思想である「品質こそ我らが命」の精神を胸に、独創的な技術と商品の開発に努める所存です。そして、あらゆる熱エネルギーを活用しながら世界の社会課題解決に貢献し、持続的で堅実な長期成長の実現を目指してまいります。

 本年が皆様と共に益々繁栄する良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。


 明けましておめでとうございます。旧年中は、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 昨年を振り返りますと、日本の建材市場は、法改正を見据えた2025年3月末の駆け込み需要の反動や、建築・住宅取得コストの上昇継続により、新設住宅着工戸数は前年を下回りました。そのような事業環境の中、住宅事業では内窓や高断熱窓等の販売は伸長し、ビル事業では改装分野で前年を超える販売となりました。

 YKK APは、2025年度より第7次中期経営計画をスタートいたしました。「収益構造の変革」と「技術革新による価値創造」を方針として掲げ、事業を推進しております。原材料・資材については、価格高騰の継続が見込まれますが、引き続き、原材料・資材の安定調達、業務効率化や更なるコストダウンに取り組んでまいります。

 また、世界的にカーボンニュートラルに対する意識が高まる中、YKK APでも事業活動の全ての工程において、温室効果ガスの削減や気候変動への適応に取り組んでいます。高断熱商品の開発・販売・普及による建築物のCO2排出量削減と、調達から廃棄にわたるサプライチェーン全体のCO2排出量を最小化することで、社会全体のカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

社会課題への対応と新たな価値創造

 日本では引き続き、気候変動や災害に対する備え、人口動態の変化への対応、健康・快適/安全・安心への貢献といった社会課題に対応する商品やサービスの展開に力を注いでまいります。住宅事業では、リフォーム分野へのシフトを加速させてまいります。新築分野においては、2027年4月以降に適用が予定されている新ZEH基準を見据え、窓の高断熱化を一層推進していきます。エクステリア事業では、商品力を強化し、豊かな暮らしをイメージできる提案を進めてまいります。ビル事業では、改装分野へのシフトを更に強化するとともに、新築分野においては高断熱化提案による受注拡大を目指していきます。

 2026年4月からは、YKK APとパナソニック ハウジングソリューションズが両社の強みを融合することで、建築資材・住宅設備業界の未来を牽引するリーディングカンパニーを目指してまいります。

 YKK APはこれまでも、モノづくりと品質にこだわって事業を進めてまいりました。2026年におきましても、当社のパーパス「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」を実現するため、品質にこだわり、お届けする商品を通じて健康で快適な暮らしをご提案することで、より幸せな社会に貢献していきたいと考えております。より一層のご支援とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。