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ニュース&レポート

菊池建設㈱ 杉戸天然温泉雅楽の湯 増築工事 安らぎと開放感に満ちた空間を実現

 ナイスグループにおいて伝統的な和風住宅や社寺建築を手掛ける菊池建設㈱は、埼玉県北葛飾郡に位置する「杉戸天然温泉雅楽の湯(うたのゆ)」の増築工事を行いました。今回は、同工事の概要をご紹介します。

3棟の増築及び改修工事を担当

 菊池建設㈱は、「杉戸天然温泉雅楽の湯(うたのゆ)」の増築工事において構造設計、増改築工事を担当しました。同温泉は、埼玉県内において人気の日帰り温泉で、田園に囲まれた立地に立つ広々とした平屋からは四季折々の風景を楽しむことができます。今回の工事では、お食事処「みやび」とビュッフェスタイルのレストラン「irodori(いろどり)」、岩盤浴棟の増築を行ったほか、フロントや厨房、パントリー等の全面改修を実施しました。増築工事は今年4月から約3カ月、改修工事は6月22日から約3週間の工期となりました。

杉戸天然温泉雅楽の湯画像

 増築棟では、既存建物のデザインを踏襲し、屋根はガルバリウム鋼板、外壁はサイディングを採用したほか、窓の多くは、押し縁を使用してペアガラスを開口部にはめ込み、サッシを使用しない施工としました。

 また、増築棟と既存棟はエキスパンションジョイントで接続し、防火壁としてRC造の壁を渡り廊下外部に設けることで延焼対策を施しました。

和の佇まいが感じられる空間に

 既存棟の改修については、構造検討を行ったうえで梁の補強などを施しており、数本の柱を外すことで広々とした空間としています。また、3週間と限られた期間での工事となったため家具工事を積極的に採用し、建築工事との分離を図ることで効率的な工程を実現しました。

 食事処の受付カウンターとドリンクカウンターには、塗装を施した名栗の腰板を設置し、間接照明を照らすことで名栗の表情が浮かび上がり柔らかな木目を楽しむことができます。既存製品を活用して和のデザインを表現しています。

 岩盤浴棟については、空間が高温になることから断熱材やモルタル等で断熱し、仕上げにはトルマリン石や麦飯石、鳳緑石をはじめとした効能石と御影石を敷き詰めています。そして、ベンチ型のモザイクタイルは、下地をスタイロフォームで型取り、モルタルとモザイクタイルで仕上げています。そのほか、浴室や露天風呂の床については、耐水畳を採用しています。

■建築概要
設計監理:㈱プレイス総合計画
建物所在地:埼玉県北葛飾郡
敷地面積:12,348.88㎡(3,735.53坪)
建築面積:2,395.02㎡(724.49坪)
増築面積:288.49㎡ 別棟:母屋(既存建物)185.42㎡
構造:木造 一部RC造 地下1階地上1階建

菊池建設囲み

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