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国土交通省 国土交通白書を公表 既存住宅の流通や住宅取得支援を図る
国土交通省は6月24日、国土交通白書を公表しました。これは、国土交通省の施策全般に関する年次報告書として毎年公表されています。
同白書では、豊かな住生活の実現に向けて「住生活の安定の確保及び向上の促進」が掲げられています。具体的には、子供を育てやすく良質な住宅を確保できるよう、家事負担の軽減に資するリフォームの促進とともに、若年世帯・子育て世帯のニーズに合わせた住宅取得の推進などに取り組んでいます。また、脱炭素社会に向けた住宅循環システムの構築等に向けては「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき、住宅の構造や設備について、一定以上の耐久性や維持管理容易性等の性能を備えた住宅の普及が図られています。更に、空き家の状況に応じた適切な管理、除却、利用の一体的推進に向けて、立地や管理状況が良好な空き家の多様な活用を実施しているほか、住宅の長寿命化に向けては、適切な維持管理・修繕がなされるよう住宅の計画的な点検・修繕と履歴情報の保存を推進しています。加えて、耐震性や省エネ性能、バリアフリー性能等を向上させるリフォームや建て替えに対しては、補助及び税制面での支援を行い、安全・安心で良好な温熱環境を備えた住宅ストックへの更新を図っています。
また、住宅ローン控除については、子育て世帯等の住宅取得環境が厳しさを増していること等を踏まえ、子育て帯・若者夫婦世帯の借入限度額の上乗せ及び床面積要件の緩和措置を行っており、2025年も引き続き実施する予定のほか、既存住宅の子育て対応リフォームに係る特例措置についても継続する方針です。