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厚生労働省・中央労働災害防止協会 2025年度全国安全週間 安全に働くことができる職場環境の確保を目指す
厚生労働省及び中央労働災害防止協会は、7月1日~7日までを期間として全国安全週間を実施します。同週間は今年で98回目となり、「人命尊重」という基本理念のもと、労働災害を防止するために、産業界で自主的な活動を推進し、職場での安全に対する意識を高めることで、安全を維持する活動の定着を目的としています。同期間中、事業場では労使の協調による労働災害防止対策が展開され、この努力により労働災害は長期的には減少しています。2024年の労働災害について、死亡災害は前年を下回る見込みである一方、休業4日以上の死傷災害は前年を上回る見込みであり、2009年以降、死傷者数が増加に転じてから増加傾向が続いています。
今年度のスローガンは「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」とし、実施者が継続的に実施する事項として、安全衛生管理体制の確立を目指す「安全衛生活動の推進」、建設業における労働災害防止対策などを推進する「業種の特性に応じた労働災害防止対策」、労働者の作業行動に起因する労働災害防止対策等を行う「業種横断的な労働災害防止対策」の三つが掲げられました。このうち「業種の特性に応じた労働災害防止対策」では、「木造家屋等低層住宅建築工事墜落防止標準マニュアル」に基づく足場、屋根・屋上等の端・開口部、はしご・脚立等からの墜落・転落防止対策の実施のほか、フルハーネス型墜落制止用器具の適切な使用が求められます。