ニュース&レポート
ナイスグループ 2024年度 内・外装木質化事例 ObiRED®やGywood®による非住宅の木質化が拡大
建築物への木材利用の推進や、利用者にとって心地良い環境づくりの一環として、店舗やオフィスなどの非住宅における木質化の動きが広がりを見せています。今回は、ナイスグループのオリジナル木材商品を活用した、2024年度の木質化事例の一部をご紹介します。
タリーズコーヒー 武蔵境かえで通り店
東京都三鷹市において、ペットフレンドリーかつ環境配慮型店舗として5月にオープンした「タリーズコーヒー武蔵境かえで通り店」では、内装に木材を多く使用した、温もりある落ち着いた店内空間が演出されています。羽目板やルーバーには多摩産のヒノキを使用するなど地域材が活用されているほか、カウンター席の天板には、針葉樹の表層部を特に高密度化した当社のオリジナル商品「Gywood®」を採用し、表面強度・硬度を高めながら木材が持つ温かみを最大限感じられる工夫を施しています。なお、神奈川県相模原市の相模大野中央公園に建設予定のタリーズコーヒー新規店舗においても、ナイスグループによる設計・施工のもと、オリジナル商品による木質化が実施される予定です。
河村電器産業㈱ つくば工場食堂棟「Forest Dining」
茨城県阿見町において、ナイスグループが下請け施工を担当し、3月に竣工した河村電器産業㈱の「つくば工場食堂棟 Forest Dining」は、社員のモチベーションの向上やコミュニケーションの促進を目的に、安らぎを感じられる木質空間となっています。天井や軒天、ウッドデッキには、豊富な精油成分により高い防腐・防蟻性能を持ち、独自の乾燥技術により高い形状安定性を有するObiRED®が採用されているほか、森庄銘木産業㈱が生産した磨き丸太が室内の柱を被覆しており、木の素材感が際立つことで温かな印象を与えます。そのほか、調達した木材の端材によって製作された傘立てやベンチ、メニュー立てといった愛着を感じさせる木製小物も設置されています。
㈱奥村組 西川口寮
埼玉県川口市において、㈱奥村組により3月に竣工した8階建ての木造ハイブリット構造の社員寮「西川口寮」は、内外装において木材が豊富に取り入れられています。3~8階の木造部分における柱・梁には、燃えしろ層に飯能の地域材「西川材」を使用した同社の木質耐火部材「SHIELD WOOD」を採用しているほか、耐火被覆が不要な鉛直ブレース材にはCLTを用いることで、木の温もりを感じられる良質な住空間となっています。更に、外装には素材自体が高耐久のObiRED®に防腐・防蟻処理薬剤「AZN」を注入する「AZN 乾式注入処理」を施したルーバー材が使用されるなど、木質化された外観が温かみのある街路景観を創出しています。
ナイス㈱ 千住営業所
東京都足立区に新たに移転したナイス㈱千住営業所では、Gywood®をふんだんに使用した内装木質化工事が実施されました。やわらかな木目が印象的なフローリング、柏木工㈱や㈱内田洋行とのコラボレーションによるオフィス家具のほか、床から天井までの高さを有するGywood®フリー板を打ち合わせスペースにおける目隠しスクリーンとして活用しています。Gywood®の特長である幅広・長尺、木目の美しさを生かし、目につきやすい場所や実際手に触れる部分に使うことで、無垢の良さを五感で感じられます。なお、本工事では福井県産のGywood®を使用し、福井県の木造化・木質化の支援事業「県産材のあふれる街づくり事業」の活用を通じて、地域産材の利用促進に貢献しています。