CONCEPT
無垢材の価値を、
もう一度。
日本の木を、未来の資源へ。
開発の背景1
日本の木を「生物資源」
として活かしきる。
かつてスギやヒノキは、家屋から工芸品まで日本の暮らしに深く根ざしていました。先人たちは⾧い歳月をかけ、森を育んできたのです。
しかし生活の変化や新素材の普及により、木は「扱いにくいもの」と敬遠されるようになりました。木が使われなければ山は荒れ、災害リスクも高まります。現在、日本の林業は担い手不足と採算性悪化という深刻な課題に直面しています。
豊かな森を次世代へ繋ぐため、いま「木との関わり方」が問われています。
木が使われなくなれば、山の手入れは途絶え、森林の荒廃による災害リスクも高まります。現在、日本の林業・林産業は、担い手不足と採算性の悪化という深刻な課題に直面しています。
先人が守り続けてきた豊かな森を次世代へ繋ぐため、いまあらためて木との関わり方が問われています。
日本のスギ、その学名は「クリプトメリア・ジャポニカ」。
それは「日本の隠れた財産」という意味。
人工林の多くを占めるスギは、大径木が行き場を失う一方で「少子高齢化」が進み、若返りが急務となっています。
いま必要なのは「伐って、使って、植えて、育てる」という健全な循環です。このサイクルで山を守り続けることこそが、私たちの未来を守る道となります。
日本の文化を支えてきた木を、価値ある形で再び暮らしへ。それは森と林業を守るだけでなく、豊かな社会を次世代へ繋ぐことに直結しています。
人工林の齢級別面積
注1:「齢級」は、林齢を5年の幅でくくった単位。苗木を植栽した年を1年生として、1〜5年生を1齢級と数える。
資料:林野庁「森林資源の現況」(令和4(2022)年3月31日現在)、林野庁「日本の森林資源」(昭和43年(1968)年4月)
(出典)森林・林業白書(林野庁)
樹木がCO2を吸収・蓄積
1年あたりのおおよその酸素吸収量
開発の背景2
「木の使い方」を
“リハビリ”する。
日本には豊かな森林がありますが、「本物の木」は私たちの暮らしから遠ざかろうとしています。
街に木目調が溢れる今、木本来の温もりや香り、経年変化による味わいは本物にしか宿りません。
私たちは木の国・日本に生きる企業として、日本人の五感を取り戻したいと考えています。単なる素材の提供ではなく、木の眠れる力を引き出し、本物の木が暮らしの中で息づき、育ち続ける未来を目指します。
開発の背景3
森と人の想いをつなぐ、素材開発。
私たちの素材開発は、自社だけで完結するものではありません。ひとつひとつの素材の背景には、たくさんの手と情熱が注がれています。
林業事業者が森を守り、大切に育んだ木を丸太として切り出す。
製材業者が熟練の目利きで見極め、一本ごとに異なる木のクセや個性を読み解きながら、丁寧に挽いて、時間をかけてじっくりと乾燥させる。
さらに、木に新たな強度や機能を授ける圧密・防腐防蟻処理を施し、美しい木肌へと丁寧に仕上げていきます。
職人の繊細な手仕事による幅剥ぎや塗装にいたるまで、どの工程においても妥協はありません。
つなぐバトンと、重なる想い。
ひとつの「素材」として命が吹き込まれるまで、どのプロセスも欠かすことはできません。これこそが、それぞれの技術と情熱を合わせたチームプレーの結実、私たちが誇る「Gywood®」です。
私たちは、関わる皆さまや地域の想いをしっかりと受け止め、木の価値を極限まで高める素材開発を行っています。
その価値を広く社会へ届け、利益を山元(地域の森)へ還元していくこと。森林と林業に携わる人々が持続可能であってこそ、私たちの素材開発も成り立ちます。
そうして生まれた価値ある素材は、長く愛用されることでモノを大切にする心を育むとともに、木の中に炭素を固定し、長期にわたってCO2の排出を抑えることにもつながります。
さらに、使い込まれ経年変化していくことで、無垢の木ならではの味わい深い風合いが生まれ、世界にひとつだけの特別な製品へと育っていきます。
私たちは「素材開発」という挑戦を通じて、日本の森林資源の循環を支え、林業の未来に貢献してまいります。