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ナイスグループ 認定こども園「にしだ幼稚園」増築工事 栃木県産材活用による木造2階建て耐火建築物

 ナイスグループは、栃木県真岡市において木造2階建ての認定こども園の増築工事に携わっています。本建物には、栃木県産材が用いられ、1時間耐火構造が採用されています。今回は、本建物の概要や栃木県における県産材利用に対する補助金について、また、ナイスグループ主催で実施された上棟見学会の様子についてまとめました。

 

木造建築のファーストコール機能を活用

 栃木県真岡市における幼保連携型認定こども園「にしだ幼稚園」の新園舎は、建築面積517.97㎡、延べ床面積988.12㎡で、既存の園舎に併設する形で増築工事が進められています(図1・2)。

 耐力壁を開口部よりも内側に設けることで、園庭側が全面開口部となった特徴的な意匠を実現しています。また、サッシは耐力壁部分に収納でき、全てを解放すると、室内と園庭とが一体となるようデザインされています(図3)。

 事業主は学校法人西田学園様で、設計を㈱安藤設計様、元請け施工を㈱林材木店様が担当し、ナイスグループでは構造設計から、木材調達、プレカット加工、建て方工事を担いました。

 本建物は、1時間耐火構造とするために強化石膏ボード等で主要構造部を被覆するメンブレン型工法を採用することが決まっており、㈱林材木店様より、木造建築のファーストコール機能を有するナイスプレカット㈱木造テクニカルセンターへ、構造設計に関するご相談をいただきました。同センターでは、メンブレン型工法による重量を加味し、スパンや梁せいの調整など、構造設計を行いました。

 

総材積の60%以上が栃木県産材

 本建物の建築に当たっては、「”とちぎのいい木” 木造・木質化支援事業」が活用されています。多くの県民が利用するモデル的な民間施設の木造・木質化を支援するもので、県内の民間事業者を対象に、延べ床面積200㎡以上で、木造化の場合は総材積の60%以上に県産材が使用されている施設に対して、最大で1,000万円の補助がなされます。

 本建物においては、構造材の使用量約126㎥のうち、栃木県産材が約76㎥使用されており、全体の60%以上を占めています。木材の調達はナイス㈱木材事業部が担当し、具体的には、土台や管柱などには県産のヒノキが、大引きや梁桁などには県産のスギがふんだんに使用されています(図4)。

 

上棟見学会で木造耐火建築のセミナーを実施

 5月13日には、ナイス㈱とナイスプレカット㈱の主催、㈱安藤設計様と㈱林材木店様の共催により上棟見学会が実施され、設計事務所や建設会社、報道関係者など、約40人が来場しました(図5)。

 当日は、㈱安藤設計の大嶋美紀氏から、今回、設計で用いられたBIM(Building Information Modeling)について、お施主様や施工担当者にとって分かりやすい図面作成に努めたことなどの説明がなされた上で、BIMによるウォークスルーアニメーションが上映されました(右囲み参照)。また、㈱林材木店の林洋一社長からは、前述の支援事業について、活用のための条件や対象となる経費、補助金額などの詳細に関する説明がなされました。

 そのほか、ナイスプレカット㈱の担当者による、1時間耐火構造に関する現場セミナーなどが行われ、来場者からは、設計上のポイントなどに関して具体的な質問が寄せられました。

※ BIM:コンピューター上に作成した主に三次元の形状情報に加え、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築するシステム(国土交通省資料より)