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ナイス㈱のGywood®も掲載された木質化事例集 取りまとめ 「ウッド・チェンジ・ネットワーク」の取り組み

 林野庁が2019年2月に立ち上げた「民間建築物等における木材利用促進に向けた懇談会(通称:ウッド・チェンジ・ネットワーク)」ではこのたび、同組織がこれまでに活動してきた内容について取りまとめました。今回は、ナイス㈱も参画する「ウッド・チェンジ・ネットワーク」の概要や取り組みのほか、ナイス㈱の木材利用促進への取り組みについてまとめました。

民間建築物の木造化、木質化を課題として発足

 国産材の需要拡大に向け、民間建築物等における木材利用の促進を図るべく、林野庁を中心とした官民連携の懇談会「ウッド・チェンジ・ネットワーク」が2019年2月に立ち上がりました。同組織には、木材の需要者である建設事業者や設計事業者、建築物の施主となる企業らが参画しており、木材利用に関する課題の特定や解決方策、木材利用に向けた普及のあり方等について協議、検討を行い、木材を利用しやすい環境づくり、全国に木材利用を広げていくプラットフォームづくりに取り組んでいます。 ウッド・チェンジ・ネットワークでは「低層小規模」「中規模ビル」「木質化」の三つのワーキング・グループ(以下、WG)が設置されており、参画企業の有する専門的な知見を持ち寄り、具体的検討が進められています(図1)。

内装木質化事例とその効果を取りまとめ

 ナイス㈱は、国内最大級の木材流通プラットフォームを整備する企業として、木質化WGに参画しています。同WGでは、内装等の木質化事例の収集や普及に向けての検討が行われ、建築物の用途と木質化のつながりを整理した上で、建築主に木質化を促すための建物事例や木質化の効果についての普及資料が作成されています。このたび、2020年度のWGの活動を踏まえ、新たに普及資料「建物の内装木質化のすすめ『内装木質化した建物事例とその効果』」が取りまとめられ、公表されました。

 同資料では、内装木質化事例と木質化による効果についてまとめられており、新築事例が20事例、経年変化を表す事例が4事例掲載され、それぞれ木質化のための工夫や特徴、効果なども含めて分かりやすく紹介されています。

 また、新築事例の一つとして、ナイス㈱の表層圧密加工材「Gywood®」を利用した、シェアオフィスや銀行ロビーの木質化事例について紹介されています。シェアオフィスの木質化事例では、素材へのこだわりを徹底し、テーブル材に傷の付きにくいGywood®を、壁材には香りの高いヒノキを採用しています。また、植物をインテリアに用い、水音が耳に涼やかな水盤もデザインすることで、木と植物、水音等を合わせた環境への気付きを促しています。銀行ロビーの木質化事例では、地域の伝統である繊維産業にちなんだ「紡ぐ」をコンセプトに、地域に関連した意匠や素材をふんだんに活用しています。また、家具材にGywood®採用し、ホテルラウンジのような気持ちの良い空間を提供しています(図2)。

ナイス㈱も参画し、木材利用促進への取り組みを強化

 ナイス㈱では木造・木質化社会の実現に向けて様々な取り組みを進めています。木材市場をルーツとし、これまで培ってきた全国の製材事業者様とのネットワークを生かして、全国47都道府県からの森林認証材の供給体制を確立することで、地域材を活用した住宅・非住宅物件への認証材の供給を可能としています。更に、地域の木材を最大限に活用した非住宅建築物の推進や、木材及び木造建築に関する情報を発信するWEB展示会「木フェスTM」の開催のほか、「Gywood®」や大径木高耐久赤身「ObiRED®」といったオリジナル素材の開発・普及等を通して、国産材の高付加価値化や需要拡大に貢献しています。特に、Gywood®は、国産のスギの大径木を使用し、表層部だけを圧密して高密度化するナイス㈱オリジナルの技術です。同技術を国産スギの無垢材に施すことで、形状安定性を通常の無垢材よりも向上させています。更に、中層部位は圧密していないため、針葉樹の長所である調湿性の高さや熱伝導性の低さ、衝撃吸収性、軽さはそのままに、傷に強い硬さを併せ持つ、ハイブリッドな無垢材を実現しています。

公益財団法人 日本住宅・木材技術センター
(ウッド・チェンジ・ネットワーク普及資料)https://www.howtec.or.jp/publics/index/336/

林野庁「ウッド・チェンジ・ネットワーク」
https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/wcn.html