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大径木高耐久赤身材 ObiRED® 四国化成工業㈱のウッドフェンスに採用

 ナイス㈱が供給する大径木高耐久赤身材「ObiRED®(オビレッド)」が、香川県丸亀市に本社を置く化学工業メーカーの四国化成工業㈱様が開発を手掛けた「国産材ウッドフェンス」の格子として採用、商品化されました。今回は、同商品の開発経緯や特長などについて、開発に携わったご担当者様のコメントも交えてご紹介します。


国産材の活用でカーボンニュートラルに貢献

 2018年の大阪北部地震でブロック塀倒壊による死亡事故が発生したことを踏まえ、各自治体では危険なブロック塀の代替として木塀の設置が推進されています。また、カーボンニュートラルや脱炭素社会など、国が掲げる目標の実現に向けて、国産材の新たな需要創出が求められています。

 こうした状況を背景に、フェンスや門扉といったエクステリア材を製造する四国化成工業㈱様では、エクステリア業界においてもカーボンニュートラルに貢献できる商品として、国産材を用いたウッドフェンスの開発に着手しました。開発に当たり、同社と販売代理店契約を締結するなど、これまで取引のあったナイス㈱から飫肥スギ大径木高耐久赤身材「ObiRED®(オビレッド)」の活用を提案し、共同での開発がスタートしました。

木製フェンスの弱点を克服し、高い性能を追求

 従来、木製のフェンスは、強度に対する不安やメンテナンスの難しさなどが障壁となり、エクステリア業界全体としても積極的な検討・開発はなされず、樹脂木材等の利用が主流となっていました。今回の「国産材ウッドフェンス」の開発においては、こうした課題に対応すべく、高いレベルの耐風圧強度を確保することに重点が置かれました。

 格子に採用されたObiRED®は、飫肥スギ本来の特徴の一つである豊富な精油成分により高い防腐・防蟻性能を持ち、また独自の乾燥技術による高い形状安定性を有しています。加えて、乾式防腐・防蟻薬剤である「AZN」を加圧注入処理することで耐久性を更に高め、AQ認証(優良木質建材等認証)を取得しているほか、耐候性木材保護塗料「ウッドエイドナチュレ」を塗布し、耐候性を高めています。

 アルミ製の柱・胴縁については、同社が供給するフェンスの中で最も耐風圧強度の高い、大型フェンスGTF型の部材を使用することで、剛性が上げられています。この二つの素材を組み合わせた、建築基準法対応のハイブリッド商品として高い強度を実現し、商品化に当たり実施された耐風圧荷重試験において、耐風圧力994N/㎡(基準風速V0 =34m/s)をクリアしました。また、耐候性についても、高照度試験機による照射試験を実施し、太陽光の放射露光量2年以上に相当する1,000時間の照射に対しても、光沢や撥水性が損なわれないという結果が得られました。更に、不具合が生じた際は、木材格子1枚ごとに交換できるなど、メンテナンス性の向上も図られています。

飫肥スギ以外の都道府県産材でも対応可能

 「国産材ウッドフェンス」は、塀タイプ、柵タイプ、目隠しタイプの3タイプがあり、いずれも規格品である飫肥スギのほか、他の都道府県産材で製作することも可能で、地産地消の推進による地域の活性化にも対応しています。「広島市立広島工業高等学校」のブロック塀改修工事においては、依頼主の要望により、地元産材を用いて施工がなされました。なお、ObiRED®以外の木材を使用する際にも、AZN処理及びウッドエイドナチュレの塗布を施すことで、高い性能が確保されます。

 また、各自治体による木塀の設置推進の動きを受け、地方裁判所の宿舎や高等学校などの公共建築物において、同商品の採用が進んでいます。