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経済産業省 建材トップランナー制度基準等見直しの結果取りまとめ公表 サッシ・複層ガラスの目標基準値 大幅引き下げ

ZEH水準の省エネ性能確保へ目標基準値を再設定
 経済産業省は3月10日、総合資源エネルギー調査会の省エネルギー小委員会の下に設置された、建築材料等判断基準ワーキンググループでの審議結果を公表しました。
「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、昨年10月に閣議決定された第6次エネルギー基本計画では、2030年以降に新築される住宅・建築物について、ZEH・ZEB基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指すことが示されています。同ワーキンググループでは、サッシ及び複層ガラスの建材トップランナー制度における新たな目標基準値等について、昨年6月から審議を重ね、このたび、その結果を取りまとめました。

サッシと複層ガラスの組み合わせで目標基準値を4割引き上げ
 サッシ及び複層ガラスの建材トップランナー制度の対象は、現行制度と同様、主に一戸建住宅や低層共同住宅等としています。サッシについては、開閉形式により「引き違い」「縦すべり出し」「横すべり出し」「FIX」「上げ下げ」の5種が、材質により「アルミSG(単板ガラス)」「アルミPG(複層ガラス)」「アルミ樹脂複合」「樹脂」のほか、新たに「木製」を加えた5種が対象となります。また、複層ガラスについては、①ガラス総板の厚みが10㎜以下、②ガラス総板の厚みが10㎜超のうち片側が3~4㎜のガラスを使用しているもの、③三層以上が対象です。
新たな目標基準値については、2030年以降に新築される住宅に求められる省エネルギー性能から逆算し、窓に求める断熱性能として熱貫流率2.08W/(㎡・K)を据えています。そして、これに基づき、2030年度を目標年度としてサッシ及び複層ガラスの目標基準値を定めています(図1)。これによると、サッシと複層ガラスを組み合わせた窓としては、目標基準値を約4割引き上げることとなります。

3年ごとに目標基準値の達成状況の確認を提言
 同取りまとめでは、2030年の住宅・建築物分野における省エネルギー目標の実現に向けて、政府、製造事業者等(製造事業者、加工事業者及び輸入事業者)、ユーザー(最終消費者、設計事務所、ハウスメーカー、工務店、建築事業者等)など、関係者が積極的かつ継続的に努力をしていくことが不可欠であるとし、それぞれが取り組むべき事項を提言としてまとめています。このうち、政府の取り組みとしては、今回見直された目標基準値について、第6次エネルギー基本計画等に掲げられた目標を踏まえ、概ね3年ごとに達成状況を確認することとしています。また、2030年度を待たずして新たな目標基準値を検討するなど、住宅側等の規制強化の状況を勘案しつつ、早期目標達成に取り組むことの必要性を述べています。

経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220310007/20220310007.html