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国土交通省 2021年度建設投資見通し 2021年度は2.9%増の62兆6,500億円

昨年の減少から上昇に転ずる

 国土交通省は10月19日、2021年度の建設投資見通しを公表しました。同見通しは、国内の全建設活動について出来高ベースで推計したもので、1960年度から毎年公表されています。

 これによれば、2021年度の建設投資は前年度比2.9%増の62兆6,500億円と、昨年の減少から再び上昇に転ずるとの見通しが示されました(図1)。このうち、政府投資が24兆5,300億円(前年度比2.4%増)、民間投資が38兆1,200億円(同3.2%増)となり、政府・民間ともに増加に転じました。建築・土木別に見ると、建築投資が38兆3,500億円(同2.2%増)、土木投資が24兆3,000億円(同4.0%増)となりました。

 また、2021年度の建設投資の構成を見ると、民間投資が61%、政府投資が39%となりました。民間投資のうち、住宅、非住宅及び建築補修(改装・改修)投資を合わせた建築投資が全体の52%を占め、政府投資のうち土木投資が全体の29%を占めています。この両者の合計で、建設投資全体の80%超を占めています。

住宅投資は15兆8,100億円

 民間投資38兆1,200億円のうち、民間住宅投資が15兆3,500億円(前年度比1.5%増)、民間非住宅建設投資が16兆7,400億円(同4.8%増)、民間建築補修(改装・改修)投資が6兆300億円(同2.9%増)と見通しています。これにより、住宅・非住宅・建築補修(改装・改修)の構成比については、住宅が41%、非住宅が39%、建築補修(改装・改修)が20%となりました(図2)。

 政府住宅投資を合わせた2021年度の住宅投資全体では、前年度比1.5%増の15兆8,100億円、政府建築補修(改装・改修)投資を合わせた2021年度の建築補修(改装・改修)投資全体では、同2.7%増の7兆4,900億円と予測しています。そのほか、民間非住宅建設投資16兆7,400億円(同4.8%増)のうち、民間非住宅建築投資が10兆7,900億円(同2.6%増)、民間土木投資が5兆9,500億円(同9.2%増)としています。

国土交通省 令和3年度(2021年度)建設投資見通し
https://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_001014.html