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ナイスグループ 「FC町田ゼルビア」のクラブハウスが上棟 鉄骨造にCLTを併用、部分的に木材活用を実現

ナイス㈱は8月6日、東京都町田市において建築が進められているサッカーJリーグ所属のFC町田ゼルビアのクラブハウスについて、(一社)木と住まい研究協会と共催で構造見学会を開催しました。今回はこのクラブハウスの概要をご紹介します。

 

屋根にCLTを用いたハイブリッド建築

 FC町田ゼルビアは、東京都町田市を本拠地とするサッカーJリーグに所属するサッカーチームです。このたび上棟したクラブハウスは、FC町田ゼルビアの運営会社である㈱ゼルビア様が、町田市から鶴見川クリーンセンターの一部となる4万2,044.52㎡の土地を借り受けて進めている整備事業の一環です。同敷地において、クラブハウス2棟のほか、2面の天然芝グラウンドの整備が進められています。同クラブハウスは、建築面積1,087.15㎡、延べ床面積1,774.03㎡の2階建てで、設計・監理を隈研吾建築都市設計事務所が担当しています。ナイス㈱は、元請けとして全体の施工監理を行うとともに、主に木部分の調達・施工等を請け負っています。

 上棟したクラブハウスは、鉄骨造のブレース付きラーメン構造で、屋根を木造とするハイブリッド構造となっています。屋根については、野地板に㈱鳥取CLTによる36㎜厚のCLT「CLT36」を約34㎥使用しており、このCLTは補助的な水平構面も構成しています(図1)。屋根の垂木には、アメリカのウェアハウザー社の「TJIジョイスト」を約14㎥用いています。これは、軽量でありながらロングスパンに適した強度があるのが特長で、本物件では600㎜ピッチで設置しています。屋根梁は幅広のH型鋼とし、その上に105㎜角のスギJAS材を配置し、これと垂木を接続しています(図2)。コスト低減に向けては、CLTの利用に関する補助事業を活用しているほか、錆止め塗装した鉄骨を現しで用いたり、主に2階の床をコンクリートの直押さえとするなど、様々な工夫を施しています。

 建物の意匠は、グラウンド側に屋根が大きく跳ね出す特徴的な形状となっています。そこで、新たな試みとして、施工に当たってBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)ソフトを使った3Dモデリングを実施しています。設計図を基にデータを入力すれば、意匠図と構造図の不整合等がチェックしやすくなるほか、設備図との干渉についても容易に確認することができるため、跳ね出し部分などの取り合いの確認が容易となっています。