1. TOP
  2. ナイスビジネスレポート
  3. ナイスグループ 頻発化・激甚化する自然災害への備え 注目が高まる「在宅避難」に求められる条件

ナイスグループ 頻発化・激甚化する自然災害への備え 注目が高まる「在宅避難」に求められる条件

気候変動の影響などにより、世界中で自然災害の頻発化・激甚化が危惧されており、注意が必要な状況となっています。また、災害が発生した際の対応についても、新型コロナウイルス感染症の拡大により、感染リスクに配慮した避難行動等が求められるようになってきました。今回は、変わりつつある避難の形と、在宅避難に必要な備えについてまとめました。

 

感染リスクにも配慮した「在宅避難」

 東日本大震災以降、日本では依然として地震の発生が多く、今年に入ってからも、2月に福島県沖で最大震度6強を記録するなど、大きな揺れを観測した地震がたびたび発生しています。また、豪雨・台風などによる水害についても近年増加傾向にあります。国土交通省の発表によると、台風として初めて特定非常災害が適用された「令和元年東日本台風」などにより、2019年の水害被害額(確報値)は約2兆1,800億円と、統計開始以来最大となりました。

 こうした状況においては、自然災害に対する日頃からの備えや、万が一災害が発生した際に身を守るための行動などが重要となります。内閣府では、2020年に「避難行動判定フロー※1」を作成し、周知を図っています。これは、台風や豪雨時にハザードマップと併せて確認することで、地域の災害リスクや住宅の条件等を考慮の上、とるべき避難行動や避難先を判断できるようにしたものです。この中で、「『避難』とは『難』を『避』けること」であると定義付けた上で、安全な場所にいる場合には避難場所に行く必要はないとしています。

 また、豪雨時の屋外避難は危険であるとの見解も示し、災害発生時に避難場所へ行くことが、必ずしも身を守るための行動とはならない可能性を示唆しています。加えて、現下のコロナ禍においては、新型コロナウイルスへの感染リスクを踏まえた避難行動も重要となります。各自治体においても、避難場所が密集状態とならないよう、自宅で安全が確保できる場合には「在宅避難」を推奨する動きが見られます。

「耐震+制振」で、「備える家」へ

 在宅避難を可能とするためには、自宅が災害に強い構造であることや、災害時にインフラが途絶えた場合でも当面の間、生活できる設備や備えが整っていることなどが必要です。こうした条件が揃ったレジリエンス性能の高い住宅に住むことが、災害に対する重要な備えであると言えます。

 ナイス㈱では、プライベートブランド商品として、木造軸組工法用耐震・制振壁「WUTEC(ウーテック)-SF」を供給しています(図1)。この商品は、国土交通大臣認定「壁倍率2.6」(※尺モジュールの場合)を取得した耐震壁に、制振装置を組み合わせたものです。建物は、たとえ震度1~3程度であっても、繰り返し揺れを受けるとダメージが蓄積され、強度が低下する原因となります。本商品は、耐震と制振とを組み合わせることで、規模の小さな地震や台風等により蓄積されるダメージを軽減するとともに、いずれ起こるかもしれない大地震に備えることができます。また、制振材には99.5%の高純度アルミニウムを採用しており、地震動の周期(短周期・長周期)や気温に左右されることなく、高い制振性能を維持します。「WUTEC-SF」は、部品点数が少なく、特殊な金物も使用していないため、施工がしやすい点も特長の一つで、新築工事だけではなく、耐震改修工事にも使用することができます。

災害対策としての蓄電生活

 災害発生時に電気が止まってしまった場合などへの備えとしては、太陽光発電システムや蓄電池といったエネルギー自立型の設備が有効です。これらを備えていれば、停電時にも一定期間電気を使用することができるため、自宅にいながら避難生活を送ることが可能です。

 家庭用蓄電池には、停電時でも家全体に電気を供給できる「全負荷型」と、決められた場所にだけ電気を供給する「特定負荷型」の二つのタイプがあります。「全負荷型」の蓄電池は、連系用分電盤を介して住宅用分電盤につなぐことで、蓄電池からの電気が家全体に流れるようにするものです(図2)。停電時にも普段通りの生活を送ることができるのがメリットですが、大容量・大出力といった比較的価格の高い蓄電池が必要となります。一方、「特定負荷型」の蓄電池は、住宅用分電盤から分岐した特定負荷分電盤につなぎ、照明や冷蔵庫、特定のコンセントなど、あらかじめ設定した箇所にのみ蓄電池からの電気を流すものです。災害時の電気の確保が必要最低限と制限される一方で、設置コストを抑えることができます。

 スマートパワー㈱では、太陽光発電システムや蓄電池について、設置するご家庭の状況に応じたご提案をしています。例えば、電気の自給自足を目指す「電気を買わない家」シリーズでは、太陽光発電システムと「全負荷型」の蓄電システムをパッケージしており、停電時には住宅内の全てのコンセントで蓄電池に貯めた電気を使用することができます。200Vにも対応しているため、出力の範囲内でエアコンやエコキュート、IHクッキングヒーターなどの使用も可能です。そのほか、「特定負荷型」の蓄電システムや、手軽に停電対策ができる「スタンドアロン型」の蓄電池、電気自動車から住宅へ電気を供給できる「V2Hシステム」などの商品も取り揃えており、災害対策を含めたご家庭のエネルギーライフをサポートしています。また、これらの設備を事務所や店舗のBCP対策として活用することも可能です。