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ナイスグループ 洋光台南第一住宅管理事務所棟 新たなシンボルとなる木造の管理事務所棟を建築

ナイスグループは、横浜市にある団地「洋光台南第一住宅」の管理事務所棟の建築に携わっています。波打つように連続した折れ屋根と、中央のフリースペース上部に掛けられたうねるような越屋根が特徴的となっています。今回は本事務所棟の概要についてご紹介します。

住まう人が寄り添う新たなシンボルへ

 「洋光台南第一住宅」は、全39棟(696戸)、築年数50年を数える歴史ある団地です。敷地内にあった高さ約40メートルの給水塔の跡地に、集会所と管理事務所の機能を兼ね備え、かつ、新たなシンボルとなる建物として、木造の管理事務所棟の建築が進められています。

 本事務所棟は、建築面積538.02㎡、延べ床面積444.68㎡の木造地上1階建てで、燃え代型と被覆型を併用した45分準耐火構造となっています。また、団地内の防災拠点としての機能を持たせるため、学校施設等と同水準となる耐震等級2が採用されています。設計監理を㈱スタジオ・クハラ・ヤギ+team Timberizeが担当しており、ナイスグループは元請け工事および木材調達・加工を担当しています(図1)。

 本事務所棟では、集会所に求められる多様な機能と、管理事務所の諸機能を限られた空間でコンパクトに収めるため、中央のフリースペースの周囲に、合計11の小さな部屋を隙間なく並べるプランが採用されています。その上で、周囲の小部屋にそれぞれ1枚の勾配屋根を掛け、隣の部屋と角度を変えていくことで、連続したギザギザ状の折れ屋根が建物の外周を囲む意匠となっています。

 一方で、中央のフリースペースには、周囲の屋根より更に一段高くした越屋根が配置されています。四隅の柱の長さを変え、直線状の梁を斜めに架け渡していくことで、軟らかな布のようにふんわりと浮かぶ特徴的な形状を実現しています。

 

構造見学会に約100名が来場

 この建築物では、上棟時点で約60㎥の木材が使用されています。躯体材の約20%に国産材が用いられ、このうち、柱には高知県および熊本県産の国産ヒノキ集成材が採用されています。また、林野庁が実施する「過剰木材在庫利用緊急対策事業」へ申請しています。この事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、丸太・木材製品の在庫量の増加等といった影響が生じていることを受けて実施されたもので、公共施設の木造化・木質化(構造材・内装材)、公共の場に設置される外構部等における木材の利活用について支援されます。

 昨年12月15日には、設計事務所様や建設会社様、行政・報道関係者など、約100名が参加して、構造見学会が開催されました。当日は、本事務所棟を設計した㈱スタジオ・クハラ・ヤギの久原裕代表取締役らにより、設計や施工におけるポイントなどの解説がなされました。来場者からは特徴的な屋根の施工方法や防水の仕様、構造設計など、具体的な質問が出されました。