1. TOP
  2. ナイスビジネスレポート
  3. 2021年 新年ご挨拶

2021年 新年ご挨拶

2021年の幕が開けました。コロナ禍は、人々の生活スタイルやデジタル化の加速といった変化に加え、世界中で脱炭素化への動きを促進させています。日本においても「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、その実現に向けて「グリーン」と「デジタル」が新たな成長の源泉に位置付けられました。脱炭素化の潮流の加速が期待される2021年の年初に当たり、木材・住宅関連組織の代表より年頭のご挨拶を頂戴しました。

ナイスパートナー会連合会 会長/平方木材株式会社 代表取締役 平方 宏氏

新年おめでとうございます。本年が皆様にとって輝かしい年になることをお祈り申し上げます。本年も各地区ナイスパートナー会の皆様と心を合わせて活動を行ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 昨年からのコロナ禍は、「ニューノーマル」という新たな価値観を創出しました。生活様式を考える上で、住宅の役割は、様々な観点から今後も重要な要素になると思います。また、「職住融合」などのニーズが顕在化してきております。そのような中でも、私たちはまず、家づくりの基本を尊重し、理想の家の実現を目指して、日々歩んでいくことが肝要です。住宅の性能レベルを標準化し、木構造や建材・設備の提案力と納品力、施工力について、デジタル技術を活用して進化させていきましょう。

 ナイス様の原点は木材です。木材は自然の恵みであり、私たちに活力と同時に癒しを与えてくれます。そして持続可能な資源です。その重ねられた年輪に恥じないよう、私たちはともに良い住まいづくりをリードしていかなければなりません。良い住まいとは、木の良さを生かしていて、震度7の揺れにも倒れず、寒暖差が少ないこと。これらを満たした上で、住む人それぞれに寄り添った家です。健康に歳を重ねられる家であり、人々の生命と暮らしの受け皿になり得る家です。私は「健康長寿は住まいから」の使命感を皆様と共有したいと思います。

 同時に非住宅分野における木造化を活発化させ、木材需要の拡大を図る時が来ています。ニューノーマルにおける企業の経済的価値と社会貢献を両立させていく視点を持って経営に当たっていきましょう。これはSDGsの理論にもかなうものです。国連の目標提示よりはるか以前から、私たちは木材の良さを熟知し、森林と木と人とを結び付けてきました。このことを誇りに思いつつ、ナイス様、メーカー様、同志である各地の販売店様、住宅事業者様、共により良い未来を形づくっていこうではありませんか。

 

素適木材倶楽部 会長/銘建工業株式会社 代表取締役社長 中島 浩一郎 氏

 新年おめでとうございます。

 皆様や私どもが扱っている木材は、地球の表面のわずかな範囲にあるものではありますが、太陽の光と時間があれば再生可能な、素晴らしい資源です。持続可能性が大きく問われている21世紀は、木の時代です。素適木材倶楽部は、日本の各地域を代表する製材事業者で組織されています。会員各社が同じ志を持ち、木材の利用促進に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献していくとともに、本当の意味ですてきな建築、すてきな暮らしを皆様とともに一緒につくっていく、そんな一年にしたいと考えております。

 銘建工業㈱では、「新しい価値の提案」をテーマに活動しています。この10年はヨーロッパ生まれの新しい木質構造材であるCLTの開発・普及に注力してきました。2016年には告示化によりCLTの一般利用がスタートしましたが、まだまだ普及のための壁が破れていないと感じています。使いやすく、また、使いたくなるような仕組みづくりや、設計者・施工者のサポートにこれまで以上に注力していき、日本におけるCLTを使った中・高層建築の実現に向けて取り組んでまいります。

 また、創業以来、木を使い切ることを大切にしてきました。集成材やCLTの製造過程で発生する木くずや端材を余すことなく使い切ることが、木材を扱う者の使命と考えております。今夏には岡山県真庭市の本社工場内に5,000kWhの新規発電所が稼働します。木質ペレットの燃料事業と合わせて、木材の有効活用に一層取り組んでまいります。

 更に、先を見据え、輸出に向けた取り組みも進めていきます。世界の様子を見ていますと、木材はほかの建築材料に比べて圧倒的に軽く、輸送がしやすい国際商品であり、国際的にも競争力のある製品、サービスの提供が重要となってくると考えております。

 最後になりましたが、本年が皆様にとって素晴らしい年になることをお祈りしております。

 

一般社団法人全国木材組合連合会 会長 鈴木 和雄氏

 新年明けましておめでとうございます。旧年中は、皆様方には本会の運営に格別のご理解ご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 さて、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止への対応が大きな課題となった年でした。政府においては、既に2回にわたる補正予算が講じられるとともに、更なる補正予算が閣議決定されたところです。全木連におきましては、感染症拡大を受けて停滞している木材の利用拡大に向けて、「過剰木材在庫利用緊急対策事業」および「輸出原木保管等緊急支援事業」を実施しているところですが、これらの事業につきましては、多方面からのご要望を受け、ほぼ計画通りに進んでいるところです。

 また、今後の大きな課題の一つである、都市部での木材利用の推進に関しましても、大きな動きがありました。「森林(もり)を活かす都市(まち)の木造化推進議員連盟」において、連携して都市の木造化の実現に取り組む「森林を活かす都市の木造化推進協議会」より、「木材利用促進のための法律の拡充に関する要望書」が提出されたことを受け、関係団体からのヒアリングが行われ、都市木造化推進方策についての論点が整理されました。今後、次期通常国会での議員立法成立に向けた具体的な動きが進展してまいりますが、議員連盟との連携の下、都市部において木造や木質化された建物が当たり前となる時代を現実のものとするべく、取り組んでまいる所存でございます。

 全木連におきましては、木材産業の振興と国産材利用拡大を通じた日本の森林の再生に向け、幅広い関係業界・団体等との連携を図りながら、取り組んでまいりたいと考えております。皆様方のなお一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。

 結びになりますが、本年が森林・林業・木材産業並びに皆様方にとりまして、素晴らしい一年となりますことを祈念申し上げ、新春のご挨拶といたします。

 

一般社団法人全日本木材市場連盟 会長 西垣 泰幸氏

 新年明けましておめでとうございます。日頃は当連盟の運営につきまして格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

 昨年は、新型コロナに明け、新型コロナに暮れた一年でした。一日も早い、新型コロナウイルス感染症の終息を祈るばかりです。新型コロナウイルスの影響で世界経済全体が落ち込み、6月頃から多少上方修正されましたが、いまだ回復途上です。米国では政権交代となりますが、米中間における経済等での摩擦・対立は続きそうです。

 さて、政府月例経済報告では、「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられる」とされ、新設住宅着工戸数は前年同期比1割程度の減少で推移しております。政府は、「骨太方針2020」に基づき、経済財政諮問会議の議論に沿って、「成長戦略会議」において「農林水産業成長産業化」「建築物等の木材利用拡大」「サプライチェーンの多元化・強靭化」「SDGs」など、林業・木材産業関連項目を掲げております。2021年度予算案においても、森林資源の適切な管理と林業の成長産業化の実現のため、「林業成長産業化総合対策」等が盛り込まれております。

 「新たな日常」の中で、木材利用促進のため、経済対策の充実・強化が強く望まれますが、林業・木材関係者が一体となり、国産材の安定供給体制づくり、木材の需要拡大に取り組むことも重要です。全市連といたしましても、「森林(もり)を活かす都市(まち)の木造化推進協議会」参画などの取り組みに加え、集荷・仕分・与信・価格形成・情報発信やコーディネート等の本来の市場機能の高度発揮と同時に、「原木部会」「製品部会」の若い会員の柔軟な発想も参酌(さんしゃく)し、連盟運営を進めてまいります。本年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、海外からの多くのお客様に楽しんでいただくとともに、世界に向け「木の文化」の情報発信にも取り組んでまいろうではありませんか。

 最後になりましたが、皆様のご健勝とますますのご発展を祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。