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「ウッドデザイン賞2020」受賞 進化するエクステリア材 「ObiRED®」

ナイス㈱が供給する大径木高耐久赤身材「ObiRED®(オビレッド)」のエクステリア材が、林野庁の補助事業である「ウッドデザイン賞2020」を受賞しました。ObiRED®は、飫肥(おび)スギの赤身材をブランド化したもので、2016年にデッキ材で同賞を受賞して以降、2度目の受賞となります。今回は、性能面など更なる進化を遂げたObiRED®についてご紹介します。

飫肥スギの高い性能を生かして製品化

 「飫肥(おび)スギ」は、スギの生産量が日本一である宮崎県の主要地域品種であり、一般的なスギと比較して、赤身部分に精油成分を豊富に含んでいます。精油成分には、木を腐りにくくするだけでなく、シロアリをはじめとする害虫に対して強い効果を発揮するなど、木の耐久性を高める働きがあり、これを多く含む飫肥スギは、国産針葉樹としては最高レベルの防腐・防蟻性能を誇ります。「ObiRED®」は、この飫肥スギの大径木の赤身部分だけを用いて製造しており、エクステリア材に求められる耐久性能を高めた、ナイスグループオリジナルの商品です。デッキをはじめ、サイディングやフェンス、ルーバーなど、幅広くご活用いただいています(図1)。

 ObiRED®では、その豊富な精油成分をなるべく損なわないよう、天然乾燥と人工乾燥を組み合わせた独自の乾燥技術を採用しています。具体的には、一般的な高温乾燥を行うと、2%程度の精油成分が1%程度まで落ち込んでしまいますが、一方で、精油成分の減少を避けるために十分な乾燥を実施しないと、反りやねじれ、割れなどが生じやすくなってしまいます。そこで、ObiRED®では、3カ月を超える天然乾燥期間を設けた後、中低温乾燥機にかけることによって、精油成分を損なうことなく、15%以下の含水率を実現しています。これにより、飫肥スギ本来の高い防腐・防蟻性能を維持しつつ、高い形状安定性を確保しています(図2)。

 更に、寸法や形状の変化が少なく、かつ美しい見た目になるように「芯去り」の木取りにこだわり、独自の目視基準を設けて選別しています(図3)。これにより、安定した品質での供給を可能としています。

 

AZNにより広がる用途

 ObiRED®は、そのままでも高い耐久性がありますが、乾式防腐・防蟻薬剤であるAZNを注入することで、更に耐久性を高めることができます。AZNは、毒性試験において安全性が確認されている薬剤で、高い防腐・防蟻効果を発揮します。無色透明なため、注入後、木材の色の変化が小さく、自然な風合いを損なうことなく使用できる点が特長です。

 AZNは日本で唯一、乾式加圧注入処理を行っています。現在流通している防腐・防蟻薬剤の多くが湿式処理法であるのに対して、水を使用しないため、木材を膨れ上がらせることなく、処理後の寸法安定性に優れています。また、加圧注入によりしみ込む量が多いことに加え、薬剤が水に溶け出さないため溶脱しにくく、長期にわたり高い効果が持続します。

 更に、AZN処理を施すことで、優良木質建材等認証(AQ)1種の認証を取得できるため、公的な規格が求められることが多い公共施設などへも積極的に利用されています。最近では、大学やホテルといった非住宅物件を中心に施工実績が増えています。

 

ハードウッドの良さも取り入れる

 ObiRED®は、表層のみを圧縮して高密度化する表層圧密テクノロジー「Gywood®」と組み合わせることが可能です。ナイスグループオリジナルの技術である「Gywood®」は、スギ本来の見た目、感触、香りなどの風合いを保ちつつ、表層部を特に高密度化することで、表面のみをほどよい硬さにし、針葉樹の弱点であった傷つきやすさを克服しています。また、本来スギは軟らかい素材のため、ネジやクギの効きが弱いという側面がありましたが、ObiRED®にGywood®を施すことで、ネジやクギの効きが向上します。ソフトウッドとハードウッドの良さを兼ね備えたObiRED®をぜひご活用下さい。

 

ObiRED®については

URL:https://obired.jp/

Gywood®については

URL:https://gywood-muku.jp/