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国土交通省 2019年度住宅市場動向調査 注文住宅で重視する設備は「高気密・高断熱」

 国土交通省は3月13日、2019年度の住宅市場動向調査の報告書を公表しました。この調査は、住み替え・建て替え前後の住宅や、その住居に居住する世帯の状況および住宅取得に関わる資金調達の状況等について同省が把握し、今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的として、2001年度から実施されています。今回は、本調査の概要をまとめました。

 

注文住宅の購入価格が上昇

 2019年度の住宅市場動向調査は、2018年度中に住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯を対象に、注文住宅と中古住宅については全国で、分譲住宅と民間賃貸住宅、リフォーム住宅については三大都市圏で調査を実施しています。
この調査によれば、住宅の購入価格については注文住宅が5,085万円(前年度比667万円増)と3年連続の減少から上昇に転じ、年収倍率についても6.51倍と最も高くなりました。一方で、分譲一戸建住宅が3,851万円(同82万円減)で年収倍率5.6倍、中古一戸建住宅が2,585万円(同229万円減)で3.59倍となりました。マンションの購入価格については、分譲マンションが4,457万円(同120万円減)で5.59倍、中古マンションが2,746万円(同73万円減)で3.96倍となっています。マンションの購入価格は前年度比で減少となりましたが、2015年度比で見ると、分譲マンションが14.2%増、中古マンションが22.9%増と大きく上昇しています。

 

注文住宅では「信頼性」が5年連続トップ

 住宅の選択理由については、注文住宅を取得した世帯では「信頼できる住宅メーカーだったから」が49.4%となり、2015年度から5年連続で最も多くなりました(図1)。分譲一戸建住宅では「一戸建てだから」が56.2%で最も多く、分譲マンションでは「住宅の立地環境が良かったから」が61.3%で最も多くなりました。一方で、中古一戸建住宅、中古マンション、民間賃貸住宅それぞれの入居世帯では、「価格/家賃が適切だったから」が最も多く、それぞれ57.2%、65.1%、54.0%となっています。
設備等に関する選択理由について聞いたところ、注文住宅では「高気密・高断熱住宅だから」が64.5%で最も多くなり、次いで「火災・地震・水害などへの安全性が高いから」が54.0%、「住宅のデザインが気に入ったから」が48.5%で続いています(図2)。なお、そのほかの住宅では、中古一戸建住宅では「住宅の広さが十分だから」、それ以外は全て「間取り・部屋数が適当だから」と答えた割合が最も高くなりました。
注文住宅を取得した世帯に対して、施工者に関する情報収集の方法を聞いたところ、「住宅展示場で」が52.5%で最も多く、次いで「知人等の紹介で」が24.9%、「インターネットで」が18.9%で続いています。更に、中古住宅を選ばなかった理由については、「新築の方が気持ち良いから」が最も多く62.1%、「耐震性や断熱性など品質が低そう」が30.3%、「リフォーム費用などで割高になる」が29.6%、「隠れた不具合が心配だった」が同じく29.6%となりました。