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ナイス㈱ 木造建設事業本部 都内最大級の木造保育園が竣工

 ナイス㈱木造建設事業本部はこのたび、東京都荒川区において大規模な木造保育園の建設に携わりました。今回は、木造の耐火建築物として都内最大級の規模となる同施設の新築工事の概要についてご紹介します。

川沿いの住宅密集地で建設

 ナイス㈱が建設に携わった「(仮称)小台橋保育園」が、3月2日に竣工しました。同保育園は、延べ床面積1,625.47㎡の木造3階建てです。建物は1時間耐火構造で、耐火構造の木造保育園としては都内最大級の規模となります。設計は㈱I-PLAN、施工は㈱シェルターが行い、ナイス㈱はその中で木材の調達と施工を担当しました。
建設地は、墨田川沿いの住宅密集地の中にあります。軟弱地盤において、建物が軽量で、杭を地中深くまで打ち込む必要がないという理由から木造が採用されました。更に、国道から離れ、接道条件が悪いことから、2トントラック等での資材搬入が必須となりました。これについては、ナイス物流㈱が事前に入念なシミュレーションを実施し、木材の長さを最大6メートルとするといった対応をすることで建設を可能としました。
構造には、㈱シェルターの「KES構法」が採用されています。同構法は、日本で最初に開発・標準化された「木造建築における接合金物工法」で、大空間や大スパンといった、在来工法にはできない自由な設計を可能としています。建物は、1階に事務所、調理室、0~1歳児室、2階に2~5歳児室、3階にイベントホールが配置されています。このイベントホールでは、9.5m×23mの大空間が実現されています(図1)。

 
木の温もりがある園舎

 本施設には、構造材をはじめ、内外装材にもふんだんに国産木材が用いられています。柱、梁、ブレース(筋交い)にカラマツ集成材を267m³、土台にヒノキ製材を5m³、間柱などにスギ製材を80m³使用しています。最大サイズは、柱300㎜×300㎜、梁210㎜×720㎜、ブレース210㎜×600㎜とし、厳しい接道条件にも対応するサイズとしています。
また、1時間耐火仕様とするために、現しとなる柱には㈱シェルターの木質耐火部材「COOL WOOD」が採用されています(図2)。「COOL WOOD」は、燃え止まり層に石膏ボードを使用しその外側を更に木材で覆うことで、耐火建築物において「木」を現しにできる部材です。木造3時間耐火の認定を取得しており、15階建て以上の高層ビルの木造化を可能としています。
また、保育園などでは、腰壁シートを園児が破ってしまいぼろぼろにしてしまうといった恐れがあります。そこで、園児たちへの配慮として、天然素材で耐久性があり、衝撃吸収性にも優れている木曽ヒノキが腰壁に採用されています。この木曽ヒノキには不燃化処理が施されており、耐火建築物でありながら、温かみのある木質空間の実現に寄与しています。