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すてきナイスグループ株式会社 第69期(平成30年3月期)決算発表

連結決算の概況
 

 当期における我が国経済は、企業収益や公共投資、民間の設備投資などが安定して増加基調にあり、雇用・所得環境も着実に改善してきたものの、海外情勢や国内政局などに対する不安が広がり、先行き不透明感も高まりました。住宅関連業界におきましては、新設住宅着工戸数が前年度比2.8%減の94万6千戸と3年ぶりに減少に転じ、なかでも持家および貸家の着工戸数が第2四半期以降は対前年同期比でマイナスとなるなど厳しい環境が続きました。
このような状況のなか、当社グループは「お客様の素適な住まいづくりを心を込めて応援する企業を目指します」という経営理念のもと、地震に強く、安全・安心で、人にも環境にも優しい住まいの普及に注力してまいりました。
当期の売上高は2,395億36百万円(前期比2.8%減少)となりました。経常利益は3億62百万円(前期比68.3%減少)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億1百万円(前期比47.4%減少)となりました。
●建築資材事業
建築資材事業では、住宅総合展示会「住まいの耐震博覧会」「木と住まいの大博覧会」を全国主要都市で開催し、地震に強い家づくり、環境、健康、高齢者等に配慮した新築住宅およびリフォームに関する情報を幅広く発信してまいりました。また、「ナイスサポートシステム」などを通じて、取引先の受注拡大に向けたソリューションを提供し、国が推進する長期優良住宅やネット・ゼロ・エネルギー・ハウスをはじめとするさまざまな施策に取り組むための提案およびサポートの充実を図り、相互の信頼関係の強化に努めました。さらに、グループの総合力を生かした中・大規模木造建築物等の設計・施工分野への展開に注力するなか、これらの受注にともなう建築資材全般の調達、物流、施工までを一貫して行う体制の強化を図りました。
持ち家および貸家の着工動向が減速したことを受け、主に構造材等の木材の売上高が減少したことにより、本事業の売上高は1,671億32百万円(前期比1.2%減少)となり、営業利益は30億24百万円(前期比6.6%減少)となりました。
●住宅事業
一戸建住宅部門では、長期優良住宅の認定基準の耐震性、省エネルギー対策、維持管理・更新の容易性、構造躯体の劣化対策について、いずれも最高等級の取得を標準とする企画型注文住宅「パワーホーム」と、東北・熊本の復興応援型住宅「フェニーチェホーム」の供給等を行っており、受注の拡大に向けた営業および施工体制の強化を図りました。当連結会計年度における一戸建住宅の売上計上戸数は886戸(前期比6.6%増加)となり、売上高は333億51百万円(前期比4.3%増加)となりました。また、契約済未計上戸数は190戸(前期比3.3%増加)となりました。
マンション部門では、供給する分譲マンションをすべて免震構造とし、「ノブレス」ブランドとして安全・安心で快適な暮らしの提案に努めました。当連結会計年度におけるマンションの売上計上戸数は361戸(前期比26.6%減少)となり、売上高は153億85百万円(前期比27.6%減少)となりました。
管理その他部門の売上高は166億18百万円(前期比2.4%増加)となりました。
これらの結果、本事業の売上高は653億54百万円(前期比5.9%減少)となりましたが、高級木造注文住宅分野への進出をはじめとする新規連結会社の経費の増加等もあり、営業損失は3億40百万円(前期は営業利益1億20百万円)となりました。
●その他の事業
その他の事業には、建築工事事業、一般放送事業(有線テレビ放送事業)等の生活関連サービス事業等が含まれます。一般放送事業では、横浜市・川崎市のサービス提供エリアにおける各種放送コンテンツの提供に加え、お客様に対するさまざまな生活関連サービス等を提供してまいりました。その他の事業の売上高は70億48百万円(前期比8.6%減少)となり、営業利益は2億68百万円(前期比78.5%増加)となりました。

 

次期連結の見通し
 

 次期の連結業績予想につきましては、売上高2,400億円、営業利益15億円、経常利益11億円、親会社株主に帰属する当期純利益4億円を見込んでいます。