耐震ブースでは、両会場ともにご自宅の耐震性能を分かりやすく知ることができる10種類の動く耐震模型が展示されました。耐震模型を動かしながら、建築年によって異なる地震時の住宅の揺れを確認し、NPO法人住まいの構造改革推進協会の説明員に個別に相談をする方や、ご自身の住まわれている自治体の耐震化促進に関するパンフレットを手に取る方などの姿が多く見られました。
国内外の建材・住宅設備機器メーカー様が一堂に会したブースでは、安全で安心、快適でエコな暮らしを実現する各社の優れた新商品が彩り豊かに展示され、詳しい説明に聞き入りながら、実際に商品にふれて体感するお客様が多く見受けられました。
ナイスグループによるブースでは、ZEHをはじめ、健康寿命の延伸に寄与し、環境にも優しいスマートウェルネス住宅仕様の建材商品を集めたパッケージ商品が販売店様や工務店様に紹介されました。また、ナイス㈱のプライベートブランドである「ZENIYA(ゼニヤ)」では、「杉スリット・ハンガーウォール」などの新商品が注目を集めました。
更に、耐震性能や断熱性能など、最高レベルの住宅性能を有する木造一戸建住宅「パワーホーム」や、復興応援型住宅「フェニーチェホーム」の実物大躯体が展示されました。同住宅に採用されているオリジナルの金物接合による在来軸組工法「パワービルド工法」の建て方のデモンストレーションには、多くの方が足を止めていました。
木を適材適所で活用
両会場では林野庁と各自治体の後援のもと、「木と住まいの大博覧会」が同時開催されました。福岡会場には九州全県が、京都会場には京都府、滋賀県、和歌山県、徳島県が出展し、各県の良質な構造材や内外装材、木材製品などが展示されました。また、京都会場ではびわ湖を源流とする淀川流域の木材を「びわ湖・淀川流域材」というブランドとして提唱し、流域圏のつながりを意識した地産地消の家づくりについてミニ躯体を用いて提案されました。
両会場とも、各大学による様々な木材・木造建築の研究に関する紹介がなされ、多くの方が研究成果の説明に耳を傾けていました。
スマートウェルネス住宅ブースでは、リビングやキッチン、寝室の空間展示などを通じて、健康に良い影響を及ぼすとされる木の様々な効能と、木を効果的に取り入れた暮らしが紹介されました。
また、両会場ともに初めて、スギなどの表層を圧密処理し、無垢の木の良さを残しながら耐久性を向上させた新開発素材「Gywood(ギュッド)」が展示されました。
このほか、中・大規模木造建築物を紹介するブースでは、テクノストラクチャー工法やトラス工法といった各種工法について実例を交えて提案されました。