1. TOP
  2. ナイスビジネスレポート
  3. 国土技術政策総合研究所 木造住宅の劣化対策のガイドラインを公表

国土技術政策総合研究所 木造住宅の劣化対策のガイドラインを公表

国総研の共同研究による3つのガイドライン
 

国土技術政策総合研究所(国総研)は8月8日、木造住宅の耐久性の向上を目的に、木造住宅の劣化対策に関するガイドラインを公表しました。
国総研は、長期優良住宅の普及によって住宅が高寿命化している中、つくり手と住まい手が技術情報を共有して相互理解することで、木造住宅の耐久性が向上するとしています。
こうした背景により、このガイドラインは、つくり手向けと住まい手向けの2つの切り口によって構成されています(図1)。

 

 

リスク分析に基づくつくり手ガイドライン
 

つくり手向けのガイドラインは、リスク分析・評価ガイドライン及び設計・施工ガイドラインからなります。  リスク分析・評価ガイドラインは、水分による劣化リスクや外装の隙間からの雨水浸入リスク、木部の腐朽危険度の予測など、水分を原因とした不具合や劣化の事例を紹介しています。
設計・施工ガイドラインでは、屋根の耐久性を高めるための構法提案をはじめ、雨水浸入事例の多い外壁や窓まわり、バルコニー、屋根などへの雨水浸入対策、屋根や外壁の換気・通気方法について提案しています。
住まい手向けのガイドラインでは、新築時に役立つ耐久性を向上させる家づくりガイドラインと、建てた後の点検の重要性を説く我が家を長持ちさせるメンテンスガイドラインからなります。
家づくりガイドラインでは、長持ち住宅の選び方やつくり手との情報交換ツールなどの4種類のツールによって長寿命の家づくりに役立つ情報が提供されています。メンテナンスガイドラインでは、点検の重要性や経年劣化の傾向などの情報が提供され、住まい方やメンテナンススケジュールが紹介されています。
国総研では同ガイドラインの作成に当たり、木造住宅の耐久性を向上する情報を提供することで、つくり手だけでなく、住まい手が適切な外皮構造・仕様を選択し、住まいの安全・安心及び資産価値を確保することが可能になるとしています。
将来的には、このガイドラインを通じて得られた多数の知見が今後作成される基準などに反映されることで、木造住宅の更なる耐久性の向上に寄与していくものとしています。

 

国土技術政策総合研究所
「木造住宅の劣化のしやすさと対策を解説したガイドライン公表」
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/kisya/journal/kisya20170808.pdf