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ナイスグループ 福岡県で建設中の認定こども園 大空間の大型木造建築をトータルサポート

 ナイス㈱は現在、福岡県須恵町において認定こども園の新築工事をサポートしています。これは、設計事務所様からの相談に対し、ナイス㈱がテクノストラクチャー工法を提案して採用されたもので、最大スパン約10mの大空間を実現しています。今回は、同施設の新築工事の概要をご紹介します。

 

機能の連携によるシナジーを発揮
 

ナイス㈱は現在、木造2階建てで延べ床面積が1,314.42㎡の認定こども園と、それに併設する木造平屋建てで延べ床面積413.19㎡のデイサービスからなる施設の建設に携わっています(図1)。建設地は福岡市のベッドタウンである福岡県須恵町にあり、人口増加が著しいエリアとなっています。
建設に当たっては、土地オーナー様の地域社会に貢献したいという思いの下、行政と相談の上で、教育・保育施設の需要が見込まれることから認定こども園が計画されました。認定こども園は、教育と保育を一体的に行う施設で、都道府県などが認定する公共性の高い建築物であり、同施設の建設には認定こども園施設整備交付金が活用されています。
ナイス㈱は、設計者の㈱稲永建築設計様より昨年9月に連絡を受け、直後に福岡で開催された「木と住まいの大博覧会」で、構造設計担当者が相談に応じました。同社は過去に住宅型有料老人ホームでパワービルド工法を採用した実績があり、認定こども園の開放的な遊戯室など、大空間を木造で実現する方法を検討していました。
そこでナイス㈱では、木と鉄の複合梁を用いて最大10mスパンの大空間を実現し、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較してコストと工期を抑えることができるテクノストラクチャー工法を提案し、採用されました。同工法は建築基準法上は木造の扱いとなることから、固定資産税に係る減価償却など、木造の税制メリットも享受できます。構造計算はナイス㈱木構造事業部とパナソニックテクノストラクチャー㈱で実施するなど安心なサポート体制も備わっています。
ナイス㈱ではこのほか、木造ゼネコン機能と資材流通機能の連携によるシナジーを発揮して、木材・資材調達を九州営業部にて行い、内・外装材、設備機器、エアコン、照明器具に至るまでを納材しています。木材のプレカット加工はナイスプレカット㈱九州工場で行い、認定こども園の躯体工事を木構造事業部が行うなど、グループ全体でトータルにサポートしています。

 

 

設計イメージ通りの空間を実現
 

同施設は、1階に約8m四方の保育室が4室、2階には同サイズの保育室が3室と間口約10m・奥行き約19mの遊戯室1室と、大空間の居室が配置されています。これを在来軸組工法で実現すると、梁の途中で柱が必要となるか、あるいは高さのある梁が短い間隔で設置され、圧迫感のある空間となってしまいます。
今回、テクノストラクチャー工法の採用により、柱のない大空間を可能とすると共に、梁の間隔が広く梁成も抑えられ、設計イメージ通りの空間を実現可能としています(図2・3)。
また、同工法を用いることで居室とバルコニーの一体感も創出しています。テクノストラクチャー工法は、居室とバルコニーを構成する梁に段差を設けることで、仕上げ後に床面の段差を解消することができます。同施設では、バルコニーにウッドデッキを使用して、居室とバルコニーをバリアフリーでつないでおり、園児たちのつまずきなどを防止しています(図4)。
更に、同施設は準耐火建築物とする必要があり、バルコニーには45分準耐火構造が求められました。準耐火構造とするには通常、部材を防火被覆して対応しますが、木質感がなくなってしまいます。そのため、同施設では燃え代設計が採用されています。燃え代設計とは、部材の表面が燃えても構造耐力上支障がないよう大断面とすることで、木質感を失うことなく、準耐火構造を実現するものです。これにより、梁や桁、軒裏を現しで用いることができ、 オーナー様の希望するイメージ通り、 木質感あふれるバルコニーをつくり上げています(図4)。

 

 

 

 

構造見学会に260人が参加
 

ナイス㈱は7月4・5日に、認定こども園の構造見学会を開催しました。福岡県内を中心として九州全域や首都圏などからの参加者も見られ、設計事務所様や工務店様、販売店様、プレカット事業者様、行政関係者など2日間の参加者数は約260人に上りました。