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建築家 隈研吾氏の設計による観光交流施設 木造商店街「南三陸ハマーレ歌津」誕生

 ナイス㈱が宮城県南三陸町歌津地区において建設に携わってきた仮設商店街の移転新築工事が3月25日に竣工し、4月23日に本設商店街「南三陸ハマーレ歌津」としてオープンしました。同じく南三陸町の志津川地区で3月3日にオープンした「さんさん商店街」に引き続き、世界的な建築家である隈研吾氏の設計により完成した「南三陸ハマーレ歌津」についてご紹介します。

 

名称新たに本設でオープン
 

宮城県南三陸町の歌津地区には、かつて伊里前商店街が形成されていましたが、東日本大震災の大津波により流出し、存続の危機にありました。そのような中、再建を願う住民の願いが叶い、プレハブの仮設商店街「伊里前福幸商店街」が2011年12月にオープンしました。以降、地元住民と復興ボランティア、観光客などを繋ぐコミュニティーの場として広く親しまれてきました。
このたび、この仮設商店街が5mかさ上げされた海抜約7mの高台造成地に移転新築され、4月23日に「南三陸ハマーレ歌津」という新たな名称で本設商店街としてオープンしました。今後は、地域コミュニティーの中核的機能を担いつつ、幹線道路沿いというアクセス性の良さを生かし、同町の新たな観光交流拠点の一つとして機能していきます。

 

 

「南三陸杉」で交流の場を創出
 

設計は、先行して3月3日にオープンした志津川地区「さんさん商店街」に引き続き、南三陸町のグランドデザインを手掛ける世界的な建築家の隈研吾氏によって行われました。施工についても「さんさん商店街」と同様に、ナイス㈱と地元建設会社の志津川建設㈱、山庄建設㈱とで組成された建設共同企業体によって実施されました。
建物は、東西方向に配置された延べ床面積672.79㎡の木造平屋建ての店舗棟で、中央部分に配置された開放感のある休憩スペースを挟み、飲食や鮮魚、衣料品店など8店舗が出店しています。 構造躯体にはナイスグループオリジナルの金物接合による木造軸組工法「パワービルド工法」が採用されました。同施設の北側には里山があり、建物が景観に溶け込むよう切妻屋根となっています。また、「さんさん商店街」と同様、下屋の軒を大きく跳ね出したデザインが特徴です(図1)。透過性のある素材を軒に用いることで、軒下が明るく、人と人との交流の場となるよう設計されています。
来訪者の手に触れる部分にはできるだけ地元の木材を使いたいという隈氏の意向から、外壁及び下屋部分のポーチ柱には、木肌の美しさで知られる地元の「南三陸杉」が用いられました。外壁は、地元の製材事業者である丸平木材㈱にて製材され、木肌の色味がより美しい低温乾燥が施された製品が使用されています。ポーチ柱については、㈱山大にて製品化されたJAS機械等級区分製材品が用いられました。

 

 

オープニングセレモニーを開催
 

オープン当日の4月23日には、出店する事業者や行政、建築関係者など約100人が参加して、記念セレモニーが盛大に開催されました。
セレモニーでは、事業主である㈱南三陸まちづくり未来の三浦洋昭社長の挨拶に続いて、佐藤仁南三陸町長らが祝辞を述べました。その後、隈研吾氏より建築概要についての説明がなされました(上囲み参照)。また、関係者らによるテープカットが行われ、施工者を代表してナイス㈱平田恒一郎社長が参加しました(図2)。セレモニー終了後、「南三陸ハマーレ歌津」がオープンし、地元住民を中心として多くの来場者で賑わいを見せました。