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宮城県初のCLT建築 ナイス㈱仙台物流センター事務所棟 落成記念 シンポジウムと現地見学会を同日開催

 日本初のCLT(直交集成板)と鉄筋コンクリート造の平面混構造であるナイス㈱仙台物流センター事務所棟の落成記念イベントとして、シンポジウムと現地見学会が4月11日に開催されました。宮城県仙台市の夢メッセみやぎで開催されたシンポジウムには約300人の業界関係者が参加し注目が集まる中、基調講演とパネルディカッションが行なわれました。今回は当日の模様とシンポジウムにおける東京大学生産技術研究所教授でNPO法人team Timberize理事長の腰原幹雄氏の「木造建築の未来について」と題した基調講演の要旨を併せて掲載します。

 

約300人が参加した落成記念イベント
 

ナイス㈱は先ごろ、東日本大震災で6メートル超の大津波によって壊滅的な被害を受け、震災直後より仮設事務所にて業務を行ってきた仙台物流センターの事務所棟について、設計から施工まで自社グループで一貫して取り組み、日本初となるCLT(直交集成板)と鉄筋コンクリート造(RC)との平面混構造による新築工事を竣工しました(4月1日号2・3面で既報)。
4月11日に「ナイス㈱仙台物流センター事務所棟落成記念イベント」を開催し、シンポジウムと現地見学会を開催しました。シンポジウムは宮城県仙台市の夢メッセみやぎにて開催され、全国から設計や建築、木材産業、行政、報道関係者など約300名が参加しました。

 

 

盛大に開催されたシンポジウム
 

シンポジウムでは、宮城県の村井嘉浩知事と多賀城市の菊地健次郎市長が来賓として挨拶されたほか、CLTで地方創生を実現する議員連盟の会長代理として初代国土強靭化担当大臣の古屋圭司衆議院議員から祝辞が送られました。
基調講演として、東京大学生産技術研究所教授でNPO法人team Timberize理事長の腰原幹雄氏が「木造建築の未来について」と題して講演されました(右下囲み参照)。
基調講演の後、「木造建築物の普及へ向けた課題と対策」と題したパネルディスカッションが行われました。このパネルディスカッションでは、ナイス㈱の平田恒一郎代表取締役社長がモデレーターを勤め、パネリストには腰原教授と東北大学大学院の前田匡樹教授、宮城県農林水産部の永井隆暁次長、(一社)日本CLT協会の中島浩一郎会長、ナイス㈱の建設事業本部今泉隆之部長が名を連ね、CLTの今後の普及に向けて活発な意見が交わされました(5月15日号にて採録予定)。
シンポジウム後には現地見学会も行われました。約300人が見学した事務所棟の室内はCLTの現しの内装となっており、木質感溢れる空間で接合部のプレートのサンプルにも多くの方が注目しCLTの関心の高さがうかがえた見学会となりました。

 

 

村井知事が事務所棟を視察
 

同日、シンポジウム開催に先立って村井知事と菊地市長も同事務所棟の視察に訪れました。視察した村井知事は「森林国日本において、木を大量に使えるCLTの普及は、森林資源の循環利用や地域経済の活性化のためにも重要です。ナイスグループには宮城県において日本初のCLTと鉄筋コンクリート増の平面混構造という大変価値のある挑戦をしていただき、大変感謝しています。CLTの取組は被災地の復興の象徴になり、宮城県のCLT普及の種は事務所棟から始まり大きく育っています。県としてもCLTの補助を進め地域経済の活性化、宮城の再生を目指してCLTの取組を加速させていきたいと思います。」と話されました。