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ナイスグループ
住まいの価値を高める「いえかるて」

 改正宅地建物取引業法や「安心R住宅」制度が4月よりスタートし、既存住宅の流通に関しては、インスペクションの実施をはじめ、履歴情報をできるだけ開示することが求められるようになりました。今回は新たな機能が追加されたプロパティオン鰍ェ提供する住宅履歴情報システム「いえかるて」をご紹介します。

既存住宅の住宅履歴の蓄積が重要

 国土交通省は現在、フローからストックへの転換を目指し、住宅市場において良質なストックが適正に評価され、消費者の住生活に関するニーズに的確に対応できる環境を整備しています。既存住宅の取引について、品質を向上させ、消費者が安心して取引を行えるようにすることで、既存住宅市場の活性化を図っています。
 その一環として、今年4月には改正宅地建物取引業法が施行され、インスペクション制度が始まりました。これにより、重要事項説明時などにインスペクションの実施の有無などを説明し、売主と買主の双方に建物の現況を書面で確認することが義務付けられています。
 同日には「安心R住宅」制度も開始されました。これまでの既存住宅のイメージを払拭し、消費者が安心できる品質を備えた既存住宅であることを示したラベリング制度となっています。具体的には、インスペクションの実施や耐震性の確保、リフォーム工事の実施またはリフォームプランの提示のほか、建築時の情報や点検記録といった維持保全に関する情報、省エネルギー性能に関する情報といった各種履歴情報を作成・交付するとともに、購入者の求めに応じて情報の内容を開示する必要があります。住宅履歴情報や現状の内・外装の写真、リフォーム後のプランなどを開示することで、流通の促進が図られています。
 住宅履歴情報についてはこれまで、(一社)住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会が中心となり、住宅の建物や設備、性能をはじめ、メンテナンスやリフォームなどに関する情報を記録する「住宅履歴情報管理システム」(いえかるて)の普及が進められてきました。同協会が提供している「いえかるて」への住宅履歴データの登録は昨年9月末時点で約8万件超となっていますが、そのほとんどは新築住宅です。今後は、既存住宅について、インスペクションやリフォームの際に、「いえかるて」への登録をいかに進めるかが課題となっています。

事業者が連携する維持管理システム

 プロパティオン鰍ヘ2009年、住宅履歴情報システムを取り扱う会社として事業を開始しました。同社が提供する「いえかるて」では、建築確認などに必要な設計図書のデータ管理、使用した建材・設備情報の登録・管理、施工の進捗に応じた工程写真の公開、施主様と工務店様双方の連絡、住宅及び設備の点検時期のメール配信などの機能のほか、建築現場のライブ映像システムの付加などが可能です。ナイスグループが有する住宅資材流通や木材市場経営、一戸建住宅やマンションの開発・販売・管理に関するノウハウを融合させ、居住者様やマンション管理組合様をはじめ、工務店様やディベロッパー様へ向けたクラウド型システムとなっています。
 その特長の一つは、関係事業者間での図面のやり取りや、画像を用いた作業報告などをサイト内で完結できる点にあります。工務店様と施主様をはじめ、販売店様、設計事務所様、内装業者様、水道工事店様などの協力事業者が固有のIDを持ち、物件ごとの情報を共有しています。これにより各事業者が連携して維持管理ができるシステムを構築しています。こうした情報共有システムを活用し、現在では、自治会や町内会の運営などで、情報の回覧や安否確認、備蓄品の管理といった活用も進んでいます。


工程写真をスマホで瞬撮

 プロパティオンの「いえかるて」では、お客様の情報がグーグルマップと連携して地図上に表示されます。地図上のアイコンをクリックするだけで、建築情報や点検・リフォーム履歴といったお客様の詳細な情報を呼び出すことが可能です。地図上に表示することで、自社のエリア分析に役立てられるほか、外出先で近隣のお客様を簡単に確認できることで、そのお客様への訪問を組み込んだ移動ルートが組み立てられるようになります。
 また、こうしたデータベースへの入力は一定の手間がかかります。同社では、そうした作業を緩和するため、新たなサービスとして「スマートカメラ」を開始しました。通常、住宅の建設現場などで撮影した画像などを「いえかるて」にアップロードする場合には、その都度、サイトにログインする必要があります。「スマートカメラ」では、物件ごとのQRコードをスマートフォンなどで読み取ることで、撮影した画像を物件ページへ直接アップロードできます。QRコードを建築現場に掲示すれば、その場で簡単に画像データの送信ができるようになります。
 そのほか、血圧や脈拍、服薬といった健康に関するデータも入力ができ、日々の健康状態をグラフ化することもできます。訪問介護士などとのコミュニケーションツールとしても使えるようになっています。